2006年過去ログ Draft News

球団別視察選手表
2006年ドラフト指名予想へ


 ライオンズスカウト視察・コメントを報道された選手リスト
※未確認情報も含んでます。
LAST UP DATED : 06年11月21日
赤字:左   黒字:右

ライオンズ
高校生 大学生 社会人
投  手 田中
(駒大苫小牧)
前田
(PL学園高)
仁藤
(島田商)
金刃
(立命)
大隣
(近畿)

(東北学院)
木村
(東京ガス)
大嶺
(八重山商工)
内田
(大産大付)
山田
(城東工)
黒沢
(大商大)
高市
(青学)
彦田
(阪南大)
山本
(TDK千曲川)

(小松工)
堀岡
(高岡商)

(中部大第一)
浅尾
(日本福祉)
岩崎
(三重横浜ク)
寺田
(神戸弘陵)
大木
(中津南)
増渕
(鷲宮)
木村
(埼玉栄)
梅村
(三重)
斎藤
(早稲田実)
捕  手 橋本
(智弁和歌山)
高谷
(白鴎)
内野手
(1・3塁)
内野手
(二遊間)
堂上
(愛工大名電)
梶谷
(開星)
坂本
(光星学院)

(関東学院)
大城
(TDK千曲川)
外野手 下山
(青森)
大崎
(青山学院)

西武ライオンズ視察報道

報  道  内  容
11月21日
サンスポ
西武は「全員即戦力」

西武・伊東監督も出席したスカウト会議で、5人程度の指名を行うことを確認した。
すでに希望枠で岸(東北学院大)の獲得が内定しているが、レッドソックス入りが確実なエース松坂の抜ける投手陣を補強するため、
3巡目は山本(TDK千曲川)が有力だが、当日になって中日と相思相愛の浅尾(日本福祉大)に変更する可能性もある
伊東監督は「10人リストアップしたが、全員即戦力」と話した
11月21日
中スポ
日本福祉大・浅尾、神頼み!!

中日がドラフト3巡目での獲得を目指す日本福祉大の快速右腕・浅尾拓也投手にとって、運命の日がやってきた。プロ野球の大学・社会人ドラフト会議は21日午後2時から東京都内のホテルで行われる。浅尾は地元中日入りを熱望しているが、3巡目の指名権が中日よりも先にある西武が強行指名の姿勢を崩していない。さらに楽天、ヤクルトも“横取り”の動きがある。直前の20日、落ち着かない一日を過ごした浅尾は近くの神社で「中日に入れますように…」と“神頼み”した。
さすがに気持ちが高まっている。運命のドラフトを翌日に控え、浅尾は素直な胸の内を明かした。
「明日でいよいよ全部決まるんですよね。やっぱりドキドキします。最悪のこととか、いろいろシミュレーションもしました。でも、もう気持ちは固まっています」。相思相愛の仲の中日入りへ、揺るぎない気持ちを表現した。
この数日間は眠れない日が続いているという。
「12時には電気を消すんですけど、5時ぐらいまで眠れないんです」
だから、この日“神頼み”した。学校近くの美浜町にある縁結びの神で知られる「恋の水神社」。紙コップに願いごとを書き込んで「恋の水」を汲(く)み、神棚にお供えすれば望みがかなうとされるが、浅尾は「中日指名 希望通りにドラフトが終わりますように」と紙コップに書き込み、手を合わせた。
その一方で、西武の強攻指名のムードも漂っている。愛知大学1、2部リーグ入れ替え戦終了後の今月10日、
浅尾は中日、ヤクルト、西武、ソフトバンクの計4球団のスカウトと面談。その席上で<1>中日への熱い思い<2>他球団からの指名を受けた際は採用が内定している社会人の東邦ガス(愛知)に入社する意向を伝えたが、ソフトバンクが撤退の姿勢を見せる中で、西武だけが強硬な態度を崩さなかった。担当の長谷川スカウトは「(3巡目の)穴があいて(交渉権を結果的に棒に振る)でも指名します」と帰り際に伝えている。メジャー(レッドソックス)に移籍するエース・松坂の穴を埋めるために即戦力投手が必要のようだ。
その西武側が学校関係者や両親へ正式なあいさつがないことなどもあって、
関係者によると、浅尾は「以前は西武に悪印象はなかったが、いまは不信感が…」と漏らしたという。対して中日は、無名のころからマークしてくれたことに浅尾は「ずっと前から自分のことを見てくれていた」と感謝する。地元中日への一途な思いが、西武側に通じ、指名回避してくれるのか。
11月18日
スポニチ
西武 青学大の100安打男・大崎を指名も

西武が21日の大学・社会人ドラフトで、東都大学リーグで史上13人目の通算100安打を達成した青学大の大崎雄太朗外野手(22)と、堅実な守備が光る関東学院大の原拓也内野手(22)をリストアップしていることが18日分かった。
大崎は10月25日の亜大戦で大学の先輩である井口(ホワイトソックス)、今岡(阪神)も記録した100安打を達成。身長1メートル70と小柄ながら広角に打ち分ける技術とパンチ力も十分で、上位指名の可能性も十分だ。
原も内野ならどこでもこなせる器用さが売り。1年目から即戦力の逸材だ。
来季は松坂が抜けるだけに投手補強は急務だが、前田編成本部部長は「野手もバランスよく指名する」と話している。
11月17日
中スポ
西武浅尾を竜から強奪!?
21日大学・社会人ドラフト3巡目指名へ

西武が21日の大学・社会人ドラフトで、日本福祉大の152キロ右腕、浅尾拓也投手(22)を3巡目指名することが16日、わかった。浅尾は地元中日と相思相愛の間柄だが、西武は絶対的エースの松坂大輔投手(26)がポスティングシステム(入札制度)で大リーグに移籍することから、即戦力右腕として浅尾の“逆転奪取”を狙う。
最大の課題解決へ、なりふり構ってはいられない。西武が目をつけたのは、中日以外に指名されれば東邦ガス入社の意向と言われる浅尾だ。
浅尾は愛知・常滑北高2年の時、捕手から投手へ転向したが、当時、愛知大学リーグ3部だった日本福祉大に入学後、急成長。今秋、1、2部入れ替え戦を制し、同大を加盟30年目にして初の1部昇格へ導いた。
希望枠で大学屈指の右腕、東北学院大の岸孝之投手(21)の獲得に成功した西武は、3巡目候補に東京ガスの左腕、木村雄太投手(21)を挙げていたが、ウエーバー順が早いロッテにさらわれる可能性が高い。そこで、中日より先に指名できる浅尾に方向転換し、密着マークを続けて獲得を狙っている。
ある球団幹部は「いい投手と報告を受けている。ウチはとにかく投手が欲しいからね」と興味津々だ。
西武よりウエーバー順が先のヤクルトが、一時、浅尾獲得を目指したが、ここに来て撤退の動きを見せている。逆転獲得”への障害は、少しずつ消えつつある。
長く投手陣を支えた松坂の退団がもたらす影響は、あまりに大きい。現在、新外国人投手1人の獲得に動いているが、グラマン、ギッセル、許と既に外国人投手が3人いるだけに、出場選手登録枠の問題も生じる。それだけに、今回の大学・社会人ドラフトは即戦力投手の指名が必須。浅尾獲得に成功すれば、来季へ明るい兆しが見えてきそうだ。
11月4日
サンスポ
虎の隠し球…「俊足&強肩」TDK千曲川・大城に白羽の矢

阪神が21日に行われる大学・社会人ドラフトの隠し球に、TDK千曲川・大城祐二外野手(21)をリストアップしていることが3日、明らかになった。
岡田監督が熱望する「俊足&強肩」に秀でた逸材で、獲得すれば阪神では94年の松永浩美以来となる本格スイッチヒッターの指名を目指す。

強肩、または俊足に秀でた右打者。そんな補強ポイントを掲げる猛虎が、いずれも兼ね備えたスイッチヒッターに白羽の矢を立てた。一塁までの塁間は4秒を切る“信州の韋駄天”。TDK千曲川の大城を、候補の1人に絞り込んでいた。
1メートル72、75キロと野球選手としては小柄だが、50mを5.7秒という俊足が最大の魅力だ。遠投120メートルと、何よりも地肩が強い。都市対抗では右翼を守るが、内外野どこでもできる。パワーがあり、打撃では右でも左でも長打力が期待できる。
入団となれば猛虎では、異色のスイッチ打者となる。オリックスから野田との交換トレードで93−94年に在籍し、3試合連続先頭打者本塁打の日本記録を樹立した松永博美氏以来。「足と肩は、すばらしいものがある。両打ちというのもおもしろい。松井稼頭央タイプ」と球団首脳もほくそ笑むほどの隠れた逸材だ。
大城の指名方針は、岡田監督の要望だった。既に野手で東京六大学の安打製造器、法大の大引を上位指名する方針。「肩が強いとか、足が速いという一芸のある選手」と、指揮官はスカウト陣にさらなる宿題を出していた。
10月30日に秋季キャンプ地の岡山市内でのスカウト会議でも、指揮官の条件を満たす大城の指名を含めたシミュレーションを行っていた。
他にも西武や巨人も興味を示しており、21日の大学・社会人ドラフトの前日の編成会議で、他球団の動向を見ながら最終候補を絞り込みを行う方針。
この日、リタイアした浜中が右肩に不安があるだけに、俊足&強肩の大城の獲得にも力を入れていく。

■大城 祐二(おおしろ・ゆうじ)
1985年(昭和60年)10月7日、沖縄出身、21歳。沖縄水産高卒後、TDK千曲川に入社。俊足・強肩で内外野のいずれも可。昨年の都市対抗で優勝した日産自動車戦で4打数3安打。今年の都市対抗でも、ドラフト候補の上野(NTT東日本)から本塁打。1メートル75、75キロ。右投げ両打ち。
10月27日
サンスポ
西武がスカウト会議…ドラフトに向け14人リストアップ

西武は11月21日の大学生・社会人ドラフトに向け所沢市内の球団事務所でスカウト会議を開き、3巡目以降に関東学院大の原拓也内野手(22)ら14人をリストアップした。
10月27日
スポニチ
西武隠し玉に三菱重工横浜クの岩崎

西武が11月21日に行われる大学・社会人ドラフトの隠し球として三菱重工横浜クラブの岩崎哲也投手(24)をリストアップしていることが26日、分かった。
岩崎は1メートル90、88キロの恵まれた体格で、横手に近いフォームから140キロ台後半の直球を投げ込むタフネス右腕。
若獅子賞(新人賞)を獲得した昨年の都市対抗野球では三菱ふそう川崎の補強選手として5試合中4試合に登板するなどして日本一に貢献した。獲得できれば先発、中継ぎでフル回転できる即戦力だ。
この日、埼玉・所沢の球団事務所でスカウト会議に出席した伊東監督は「即戦力の選手を15人ほどリストに挙げた。半分以上は投手」と明言。岩崎のビデオチェックも行った。エース松坂は来季の米国移籍が確実なだけに、即戦力の岩崎獲りに全力を挙げる。

◆岩崎 哲也(いわさき・てつや)1982年(昭57)10月13日、埼玉県生まれの24歳。行田工から国士大へ進み、05年から三菱重工横浜硬式野球クラブでプレー。05年都市対抗は三菱ふそう川崎の補強選手で出場し、日本一に貢献し若獅子賞。06年都市対抗は東芝の補強選手で出場。家族は両親と弟。1メートル90、88キロ。右投げ右打ち。
10月24日
デイリー
関東学院大・原 虎ドラフト急浮上

阪神が11月の大学・社会人ドラフトの候補に、関東学院大の原拓也内野手(22)をリストアップしていることが23日、分かった。
この日は、大阪市内のホテルでスカウト会議が開かれ、黒田編成部長や沼沢球団本部長らが参加。岡田監督からの要望を踏まえて、選手の絞り込みが行われた。
原は、確実性のあるバッティングだけでなく、堅実な守備も高く評価されている内野手。
肩が強く、セカンドとショートをこなす器用さも兼ね備えている。菊地スカウトや北村スカウトが何度か足を運んでおり、実力はチェック済みだ。
スカウト会議後、黒田編成部長は「(監督から)足が速いとか肩が強いとか、内外野問わずに、一芸に秀でた選手という話があって新たに探した」と説明。9月25日の高校生ドラフトのときに、岡田監督のリクエストを受けて、新たに約10人の選手をリストに加えて約40人まで絞り込まれた。
原は岡田監督の理想に近い逸材。
ただ、
西武なども上位獲得を狙っており、他球団の動向次第となる。
10月20日
報知
西武 即戦力獲り 木村を上位指名

西武が11月21日に行われる大学生・社会人ドラフトで東京ガスの大型左腕の木村雄太投手を上位指名する方針を固めたことが19日、分かった。
希望入団枠で東北学院大の岸孝之投手の獲得に成功したが、エース・松坂のメジャー移籍が内定している中、即戦力投手の補強が急務だ。
楽天など11球団もマークしている左腕だけに、
鈴木スカウト部長は「ウエーバーなので難しいが、木村も(リストに)入っている。いずれにしても(即戦力の)投手の補強が中心」と複数の選択肢も用意。
TDK千曲川の山本淳投手らの指名も検討している。
10月19日
スポニチ
関東学院大・原プロ表明

今秋ドラフトで西武、横浜などが獲得を狙う原拓也内野手は試合後にプロ希望を表明。
試合は日米6球団のスカウトが見守る中、3番・二塁で出場も3打数無安打に終わったが「ずっと上を目指してやってきた。指名があればプロでやりたい。中日の井端選手のようになりたい」と前向きだった。
10月4日
報知
青森大・下山がプロ表明…北東北大学リーグ19発の記録男

北東北大学リーグで通算19本塁打のリーグ記録をつくった青森大・下山学主将が10日、プロ入りの意思表明した。
1回戦で東日本国際大に4―6で惜しくも逆転負け。公式戦全日程を終了し進路を表明した。強肩、強打の外野手として日本ハムなど数球団が評価しており、11月21日の大学・社会人ドラフトが注目される。
悔しい逆転負けにうっすら涙を浮かべながら下山は「社会人には行きません。プロ一本でドラフトを待ちます」。
ネット裏では日本ハム、巨人、楽天、
西武4球団のスカウトが見守った。
1、2打席目は四球。5回は一邪飛、7回は投ゴロで2打数無安打。
それでも日本ハムの山田シニアディレクターは「秋のリーグ戦10試合で7ホーマーはパンチ力がある証明。肩も強いし足もある」と高評価。リーグ戦では2試合にまたがる3打席連続本塁打の記録を持ち、遠投100メートルを超え、50メートル6秒2で走るなど能力は高い。
日本ハムは新庄が今季で引退。来季は外野が手薄になるとあって下山に食指は動く。
巨人・大森スカウトも「2打席連続ホームランは見ている。走攻守揃ったいい外野手」と言い、プロ入りの可能性は大いにありそうだ
10月4日
報知
西武TDK千曲川・山本獲りへ

西武が今秋の大学・社会人ドラフトでTDK千曲川・山本淳投手(24)を上位候補としてリストアップしていることが3日、分かった。
希望入団枠で東北学院大・岸孝之投手(21)の獲得が決まっているが、3巡目以降でも本格派右腕を指名。投手王国を作り上げる。
山本は東海大相模時代、2000年のセンバツで優勝を経験。国際武道大に進み、投手として頭角を現した。
今年の都市対抗では1回戦で日産自動車に敗れたが、6月29日に西武2軍のインボイスと練習試合を行った際にはスカウト全員が視察。188センチの長身から投げおろす150キロ超の直球に高評価を与えていた。
高校生ドラフトで投手2人を指名した西武は「投手中心の補強になればいい」(前田編成本部長)と、大学・社会人ドラフトでも即戦力投手の補強を行う予定だ。
9月30日
サンスポ
東北学院大・岸西武入り正式表明…西口に“弟子入り”宣言

東北学院大・岸孝之投手(21)が29日、仙台市青葉区の東北学院大で会見し、希望枠での西武入団を正式に表明した。1メートル80、67キロのMAX152キロ右腕は、早くも西武・西口文也投手(34)への“弟子入り”を宣言。エースの座を目指す。

晴れて西武入りを表明した岸の口から、プロでのプランが飛び出した。西口への“弟子入り”だ。
前々から体形が似ているといわれたことがあります。盗むところは盗んで、いろんなところを学びたいです
投手のタイプも西口にそっくりだ。スリムな長身の右腕で、快速球とスライダーを武器とするピッチング。西武への入団を決意したのも、西口の存在が大きかった。
一時は西武、楽天、巨人、日本ハムの4球団が獲得の意思を表明。西武と楽天が今月27日、入団交渉を行ったが「
(西武が)高校の時から見ていてくれました。目標とする西口さんがいることもありました」とあこがれの人の存在が常に心中にあった。
会見前に岸から入団のあいさつを受けた
西武・鈴木葉留彦スカウト部長は「西口と似ていて体にバネがあり、肩も丈夫ですよ。いい手本がありますね」と大きく成長してもらいたい意向だ。
先発ローテーションの中に入りたいです。1日でも早く一軍でプレーしたいです」。岸は即戦力右腕として獅子奮迅の活躍を誓った。
9月30日
日刊
西武入団希望表明、楽天と迷った

東北学院大の岸孝之投手(4年=宮城・名取北)が29日、仙台市の同大で西武への入団希望を表明した
高校時代は全国的に無名だったが、大学でドラフト希望枠になるまで成長した。
プロ入りは「大学1、2年のころは自信がなかった。今年はリーグ優勝して春の神宮にいったことが大きな自信になりました」と語った。
西武、楽天と入団交渉して「どちらも高く評価していただき、条件提示後も最後まで考えました。楽天球団は地元なので意識しましたが、最終的には自分で決めました」と説明した。
春のリーグ戦を制して「東北福祉大を倒すことを目標にして、気の合った仲間と神宮に行けた。いい思い出になり、とても楽しかった」と振り返った。
菅井徳雄監督も「入学時にはこんなに大きな投手になるとは思わなかった。プロにいっても羽ばたいて、息の長い選手になってほしい」とエールを送った。
西武前田康介編成本部長は「(西武西口と)体形やタイプが似ている。バネも肩のスタミナもある。身近な、いいお手本にしてほしい」と期待を寄せた
11月のインターコンチネンタルカップ(台湾)とアジア競技大会(カタール・ドーハ)の日本代表候補に挙げられている岸は、来週にも本格練習を再開。「いい機会なので出場してみたい」とプロ入り前に、再び国際大会に挑戦する。
9月28日
サンスポ
楽天、西武が東北学院大・岸に最高額の条件表示

東北学院大から、新たなプロ誕生へ一歩前進! 東北学院大・岸孝之投手(21)が27日、仙台市青葉区の東北学院大土樋キャンパスで西武、楽天と交渉を行い、両球団から最高額となる契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円(推定)の条件提示を受けた。地元球団を強調した楽天、磐石の選手育成をアピールした西武。希望枠で西武入団の意思を固めている岸の初交渉を追った。

最初に東北学院大(土樋キャンパス)を訪れたのは楽天だった。
楠城スカウト部長、上岡スカウトが約30分間の交渉で岸サイドに初めて条件を提示した。
「地元中の地元ですから。Aクラスに入ってプレーオフに出たい。力を貸してほしいです」
楠城スカウト部長は、楽天のスター選手として活躍してほしいと訴えた。岸側は岸と父の孝一さん(58)、東北学院大硬式野球部の菅井監督、高木部長。条件面の交渉は岸親子だけが同席した。
孝一さんからチーム編成について聞かれ、楠城スカウト部長は「バックがしっかりしないと勝てません」と回答。高校生ドラフトで駒大苫小牧・田中将大投手の交渉権獲得にも触れ「人が集まり出すと勢いが出て、チームが活性化されていきます」と今後の楽天のプラス面を説いた。
楽天サイドが出た直後、西武・前田康介編成本部長、鈴木葉留彦スカウト部長、水澤英樹スカウトが到着し約40分話し合った。
終了後、紺のブレザー姿の岸が先に現れ「条件を聞いてからにしようと、最初から思っていました。(発表は)できれば近い内にしたいです」と明言を避けた。
その後、西武・前田編成本部長が「非常にいい感触をいただいたと思います」と自信満々にいった。孝一さんから西武の育て方、指導方法の問いに「スカウト部長が“今の段階では満点。後は経験です。打たれたり抑えたりしながら成長していきます”と話しました」と説明した。

今後、岸が家族会議で最終決定し、大学側へ報告。大学側は電話で両球団に回答し、直後に行われる予定の会見で、岸本人が意中の西武を表明する。
9月27日
日刊
東北学院大・岸が28日にも西武入り発表

東北学院大の岸孝之投手(4年=名取北)が27日、仙台市の同大学で西武、楽天とそれぞれ入団交渉を行った。
楽天楠城徹スカウト部長は「(岸は)地元の選手。(いい返事を)信じています」と語った。
西武前田康介編成本部長は「プロ入り前としてはすべての面で満点。今後は経験だけ。打たれたり抑えたりして成長してくれるでしょう。指導者とフロントを含めて大事に育てることを訴えました」と話した。
父孝一さん(58)と交渉に応じた
岸は「(希望球団決定は)条件を聞いてからと最初から思っていました。親とかと相談して明日かあさってには学校に連絡したい」。
早ければ今日28日にも西武入りを表明する

仙台6大学リーグでは春秋連覇を逃したが、今年156個、通算340個の三振を積み上げた。
11月のインターコンチネンタルカップ(台湾)、アジア競技大会(カタール)の日本代表候補にも挙げられているが、進路をすっきり決めて再び国際大会出場を目指す。
9月28日
報知
西武、楽天がに最高額提示

東北学院大の岸孝之投手(21)の希望枠での獲得を目指す西武と楽天が27日、仙台市内の同大を訪れ、条件提示を行った。
ともに契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高額を提示。
岸は「両球団から最高の評価をしていただき、うれしく思います。親とかと話して明日か明後日には決めたい」と話した
入団が確実視される
西武の前田康介編成本部長は「最高の提示をさせていただいた。よい感触。返事はいただいてないが、期待している」と話した
岸は早ければ、28日にも西武入りを表明する。
9月27日
日刊
東北学院大・岸、28日にも西武発表

東北学院大(仙台6大学)のプロ注目右腕・岸孝之(4年=宮城・名取北)が、早ければ28日にも希望球団を発表する
春夏連覇を逃したリーグ終了から一夜明けた26日、登録抹消届け(退部届)を大学野球連盟に提出。すでに希望入団枠での進路を西武に絞っている岸は、これでプロ側との直接交渉が可能になった。
同日午後、その西武の前田康介編成本部長ら3人が同大野球部の高木龍一郎部長を訪問。7月中旬に続く2回目のあいさつを行った。大学側の要望で条件提示には至らなかった。
大学側では地元楽天も希望入団枠での獲得を目指していることに配慮。27日、岸本人に両球団からの条件提示を受けさせ、最終決定させる意向を示した。
高木部長は「大学としては同じ条件で対応しています。最終的には岸本人が決めること。決まれば、一方の球団にお断りの連絡をした後で一両日中に正式発表の場を設けたい」と話していた。
9月27日
スポニチ
に希望枠獲得訴え

西武の前田編成本部長、鈴木スカウト部長らが26日、リーグ戦全日程を終えた東北学院大・岸孝之投手(21)に希望入団枠による獲得の意思をあらためて訴えた
本人不在で野球部長と約30分の話し合いを終えた前田部長は「僕は(訪問が)初めてだったのであいさつに来た」。
岸はこの日、退部届を提出。27日にあらためて仙台市内の同校で岸本人に契約金1億円、年俸1500万円の条件提示を行う。
9月27日
サンスポ
東北学院大・岸と西武&楽天が27日に交渉へ

東北学院大・岸孝之投手(21)の獲得を目指す西武、楽天が27日に仙台市内の同校を訪れ、岸サイドと条件面などを含めた交渉を行う。
26日、岸は全日本大学野球連盟に退部届を提出して受理され、プロ球団との交渉が可能になった。
すでにこの日、
西武の前田康介編成本部長、鈴木葉留彦スカウト部長、水沢英樹スカウトが同校を訪問し、硬式野球部の高木龍一郎部長にあいさつを行った。
前田本部長は「条件提示とかはまったくしなかった。後日です」と27日に岸本人を交えての交渉に臨む。
9月26日
スポニチ
木村 松坂への弟子入り希望

西武から1巡目指名を受けた埼玉栄・木村文和は、指名会見では松坂への弟子入りを希望した。あこがれの選手について質問が飛ぶと「松坂さん」と即答。「どうやったら球速が上がるのか、どういうトレーニングをしているのか聞いてみたい」と目を輝かせた。会見後に前田スカウトから早速、指名あいさつを受けた最速147キロ右腕。馬込中時代に所属した東京・城南ドリームボーイズでは、偶然にも松坂の中学時代の恩師だった大枝監督の下で技術を磨いた。高校通算32本塁打と打撃も非凡だが当面は投手に専念するつもりだ。涌井、炭谷とチームは2年連続で高卒新人が開幕1軍入り。木村は「すぐ入って活躍する選手になりたい」と意欲的だった。
9月26日
スポニチ
 北京五輪目指すぞ

目指すは北京だ。あこがれの松坂が所属する西武に3巡目指名された中国・上海出身の中部大一・朱大衛は「中国代表に呼ばれたら?喜んで行く」と故郷で開催される2年後の五輪出場に意気込みを見せた。打者としても非凡なセンスを持つだけに「野手と言われれば野手をやる」とキッパリ。同校初のプロ選手誕生に鵜飼監督は「ファンから愛され、選手からは慕われてほしい」と話した。
9月25日
サンスポ
★西武

昨年は炭谷を指名し、会場を驚かせたが、今年は地元埼玉の速球派右腕、鷲宮・増渕を競合覚悟で入札する。
伊東監督がくじを引く予定。
抽選で外れた場合は埼玉栄・木村、中部大一・朱が候補
3巡目以降で
中京・高森勇気水戸短大付・会沢翼両捕手をリストアップしている。
9月24日
サンスポ
東北学院大・岸5連勝!福祉大を11回5安打2失点

大学生・社会人ドラフト(11月21日)で希望枠による西武への入団が決定的な東北学院大・岸孝之投手(4年)が、仙台六大学野球秋季リーグ戦の東北福祉大戦1回戦に先発。11回(延長)を5安打2失点に抑え、28年ぶりとなる東北学院大のリーグ戦連覇に王手をかけた。今季は5試合登板で土つかずの5連勝。ネット裏の西武スカウト陣をうならせた。



173球の熱投。最後の打者を三ゴロに打ち取った岸は、マウンド上で小さくガッツポーズをつくり、28年ぶりとなる東北学院大のリーグ戦連覇に王手をかけた。
「調子はイマイチでしたが、それなりに抑えられたので。とりあえず、負けないようにと…」
同じ10戦全勝、勝ち点5で激突した天王山第1ラウンドで、岸は延長十一回を完投した。5安打2失点で10奪三振。東北福祉大からうれしい今季初勝利を挙げた。
2−1で迎えた九回無死。勝利を意識した岸は先頭打者の川岸潤外野手(3年)に右越え同点弾を浴びた。「コースが甘かったです…。自分のミスです」(岸)。内角低めを狙った初球が真ん中高めの絶好球となり、制球ミスを悔やんだ。
だが、延長十一回無死二塁で安田慎太郎外野手(4年)が勝ち越しの右中間2点本塁打。岸は4番の決勝アーチに「泣きそうになりました」と涙腺をゆるめた。
ネット裏から熱視線を送った西武・鈴木葉留彦スカウト部長は「本当にいいピッチャーです。現時点では公式戦が終わっていませんから。ルール通りです」と24日も視察予定。リーグ戦終了後、早ければ今月26日にも行われる会見で、岸が希望球団を「西武」と発表する瞬間を待つ。
24日は天王山第2ラウンド。連勝すれば東北学院大のリーグ優勝が決定する。菅井徳雄監督は「3戦目もあると考えています。勝ち負けを考えず、良い試合をしたいです」と東北福祉大の底力を強く警戒。岸を登板させない方針だ。
一方の岸は「肩、体の調子を見てからですが、いけといわれればいつでもいきます」とベンチでスクランブル登板に備える。
今季は5試合登板で5連勝。この日の最速は150キロだった。前日(22日)、トレードマークのロン毛を野球部員にカットしてもらい、考え続けた進路も決定。心身ともにすっきりとした岸は、泰然自若の構えだ。
9月22日
サンスポ
東北学院大・岸の入団確実…巨人が獲得断念

東北学院大の右腕、岸孝之投手(21)の獲得を目指していた巨人が21日、同大に獲得断念の意向を伝えたことが分かった。
高木龍一郎野球部長が巨人側から連絡を受けた。これに伴い、
岸は希望枠での西武入団が確実となった。
今秋のドラフトの目玉といわれる岸を巡り、当初は巨人、西武、楽天の3球団が獲得に名乗りをあげていた。楽天は19日に島田球団社長らが同大を訪れているが、西武入団は決定的な状況。
秋季リーグ終了後の25日以降にも正式発表される。
9月21日
日刊
東京ガス189a左腕 木村12球団OK

今秋ドラフト候補左腕、東京ガスの木村雄太投手が20日、12球団OKの姿勢を示した。
東京・大田スタジアムで行われた日本選手権1次予選に出場。1回戦のJR東日本戦で6回途中から登板し、4回を無安打無失点と好救援した。
189a、80`の恵まれた体から角度のある直球が武器。
一時は希望枠での西武入りが有力視されていたが、西武が東北学院大・岸へ方向転換したことで振り出しに戻った
木村は「どこでもチャンスがあれば頑張りたい」と意欲的
ネット裏で見守った横浜荒井スカウト部長は「社会人の左投手としてはトップクラス」と高評価で、再び争奪戦となる可能性も出てきた
9月21日
スポニチ
西武 隠し玉に中国出身の怪腕

高校生ドラフトで鷲宮・増渕竜義投手(18)を1巡目指名する西武は外れ1位として中央球界無名の中国出身、中部大一・朱大衛(シュ・ダイエイ)投手(18)をリストアップしていることが分かった。
西武が外れ1巡目候補として中国出身の怪腕に白羽の矢を立てた。朱は1メートル83、80キロと恵まれた体格から最速145キロの直球が武器でスライダー、フォークなど変化球も多彩な本格派右腕だ。
中国・上海生まれで11歳の時に家族とともに来日。名城小6年時に日本で野球を始めたが、中部大一入学後に頭角を現した。投手としては粗削りながらも潜在能力は高く、今夏は愛知大会5回戦で敗退し、中央球界で無名ながら全12球団から調査書が届いている逸材でもある。
堂上を1巡目指名する地元・中日も外れ候補にしているがウエーバー順では西武が先に指名できる状況で、西武にとっては1巡目で獲得を狙う増渕を競合の末に抽選で外しても将来性豊かな右腕を獲得できることになる。若手野手が伸び悩むチームでは現場から野手獲得を望む声も出ているが、朱は投げるだけでなく、パンチ力ある打撃も魅力の1つ。球団関係者は「高い評価はしている。体格もいい」としており“二刀流”も視野に入れて中国の怪腕獲りの準備を着々と進める。
9月21日
日刊
東北学院大の岸、西武に絞った

大学・社会人ドラフト(11月21日)で、巨人、西武、楽天、日本ハムの4球団が希望入団枠での獲得を狙った東北学院大の152キロ右腕、岸孝之投手(4年=宮城・名取北)が、進路を西武に絞ったことが20日、明らかになった。関係者によると「岸本人がかねて希望していた西武に絞ったようだ」と話した。岸は、23日からの東北福祉大とのリーグ戦最終週終了後の26日にも進路表明する予定だ。
同投手は最速152キロ直球と切れのあるスライダーが武器。今春リーグ戦ではチームを18年ぶり優勝へと導いた。全日本学生代表にも選ばれ、8月に日米大学野球(米国)と世界選手権(キューバ)に出場しエースとして活躍。約1カ月に及ぶ海外遠征の疲れも見せず、今秋リーグ戦では無傷の4連勝中で、通算22勝と歴代7位タイの白星を重ねている。
西武は1月から東北担当の水沢スカウトが徹底マークを続けてきた。これまで名取北−東北学院大と自由な雰囲気を尊重してチーム選択してきた岸にとって、西武が自分かに合うと感じ取ったようだ。岸周辺では巨人を勧める声もあったというが、最後は自分の意志を貫いた形といえる。
9月21日
報知
東北学院大・岸、西武入り濃厚

巨人が方針転換したことにより、東北学院大・岸の西武入りが濃厚となった。
現在、楽天も争奪戦に参加しており、20日には島田球団社長以下、フロントが勢ぞろいで2度目のあいさつに出向くなど、一歩も引かない構えを見せている。
しかし、複数の関係者によると、
岸は早くから密着マークを続けてきた西武に好印象を抱いており、西武側の熱意が届いた形だ。
両球団には正式な返事は届いていないが、仙台六大学野球リーグ戦の全日程が終了する24日にも、岸本人が意思表明して「西武・岸」が誕生する。
9月21日
日刊
巨人は岸断念、立命大の金刃投手へ

巨人が、今秋の大学・社会人ドラフトの希望枠の候補を、立命大・金刃憲人投手(4年=市尼崎)に一本化したことが20日、分かった。
当初、
東北学院大・岸孝之投手(4年=宮城・名取北)の希望枠での獲得を目指していたが、西武希望を翻すことが難しいと判断。この日は希望枠の行使の申請締め切りでもあり、時間的に猶予もなくなっていることから、一本化に踏み切った。
紆余(うよ)曲折の一本化だ。まずは近大・大隣獲得に失敗し、岸に方向転換も出遅れが響き惨敗。ヤクルトが撤退したため、金刃の獲得は確実な状況だが、フロントとしては失態の連続といえる。チーム再建を声高に叫ぶ一方で、今季は外国人、選手層も含め補強に失敗した。今季は編成面の弱点が露呈し、チームは大失速した。フロントのだらしなさは、ドラフトにも及んだといえる。
金刃は、今夏の日米大学野球、世界大学野球選手権(キューバ)に出場した、最速150キロを誇る本格派左腕。球団の不手際で、希望枠の一本化が遅くなったが、金刃の実力は本物。危機的状況のチームを救う、救世主となることが期待される。
9月20日
スポニチ
大阪
巨人希望枠決めた 立命大・金刃獲り

G投に将来有望な150`左腕が加わる。近大・大隣、東北学院大・岸を候補に動いた今ドラフトの希望枠入団。巨人は2人に全く遜色のない立命大・金刃に白羽の矢を立てて今日20日、コミッショナー事務局に希望枠行使の意志を伝える。
巨人はソフトバンクや阪神とともに金刃サイドの意中球団の1つに上がっており、申し出を受けるのは確実だ。
金刃はMAX150`の直球を誇る本格派左腕。兵庫・市尼崎高時代からプロ注目の存在だった。立命大入学後は1年からエースとして活躍。今夏には全日本大学選抜チームの一員として米国での第35回日米大学対抗、キューバでの第3回世界大学選手権に出場した。関西学生リーグでは開幕カードとなった今月2日の関大戦、16日の京大戦で勝ち星を挙げており、通算23勝をマーク。カーブ、スライダー、スプリットと変化球も操り、右打者を苦にしないのもプロ向きだ。
当初、巨人は全日本大学選抜チーム入りも果たした大隣獲得を目指していた。しかし本人のソフトバンクを希望する意志の強さに方向転換。
希望枠候補とした同じ選抜チームで右のエースだったも西武優位は動かず、最終的に金刃獲得へ編成方針を一本化した。
すでに金刃には5月下旬、ヤクルトが希望枠を使っての獲得を正式に表明。あいさつも済ませている。ヤクルトは古田選手兼任監督が立命大OBというパイプの太さを強調。
しかし、巨人も清武球団代表が、野球部ではないものの立命大OBであり、対等に勝負できると判断。ここへきての逆転は可能と決断した。
巨人は早ければ近日中にも京都市にある立命大グラウンドを訪問。松岡監督を交え、本人に正式にあいさつする予定だ。
球界の盟主は金刃獲得で巻き返しを図る。
9月20日
報知
西武1巡目 鷲宮・増渕指名へ

西武は19日、埼玉・所沢市内の球団事務所でスカウト会議を開き、高校生ドラフトの1巡目で鷲宮・増渕竜義投手(18)を指名する方針を固めた。
この日は最終的なリストの絞り込みと指名巡を決定。右スリークオーターから150キロ近い速球を投げる増渕には、ヤクルト、横浜など複数球団が興味を示しているが、
伊東監督は「1位は増渕君でいかせていただきます。競合しても指名する価値のある投手」と明言
黒岩代表も「監督、編成、スカウトの意見が一致した結果」と説明した。
抽選になった場合、伊東監督がくじを引くことも確認。今年のドラフトでは投手中心の指名を予定しており、
外れ1位候補には中部大一の中国人右腕・朱大ヱ投手(18)らが候補に挙がったと見られる。
9月17日
日刊
東北学院大・岸が無傷の4勝

春秋連覇を狙う東北学院大が13−2の6回コールドで仙台大に先勝した。プロ注目右腕の岸孝之(4年=宮城・名取北)が5安打2失点10奪三振で今季無傷の4勝目をマーク。リーグ通算でも歴代7位タイの22勝目を挙げた。
岸にとって仙台大は、3試合にもつれ込んだ今春の初戦で黒星を喫した相手だった。その3戦目で16三振を奪い雪辱は果たしていたが、緊張は隠せなかった。味方が4点を先取した初回裏、2安打1四球に失策も加わり2失点(自責点1)。「緊張して体が重かった」と素直に振り返った。
だが「緊張が解けた」という2回裏から真骨頂を発揮した。3回先頭打者までわずか14球で4者連続三振。初回と2回に最速150キロもマークし、4回を除く毎回10奪三振で6回コールド勝ちにつなげた。打線も15安打で援護。6回表には打者12人の猛攻で7点を挙げ、エースを援護した。岸は「よく打ってくれたし、守ってくれた」と感謝。「仙台大にコールド勝ちしたのは大きい」と手応えを示した。
この日もネット裏では、希望枠での獲得を狙う楽天、西武、巨人スカウト陣が視察。
楽天山下大輔編成本部長は「いろいろな経験を積んで見るたびに大きくなっている」と語った。
西武鈴木葉留彦スカウト部長も「いい投手は後半よくなる。器の大きさを感じる」と話した。
勝ち点がかかる今日17日の2戦目へ、岸は「春も3戦投げたし、展開次第でいつでもいける準備はしたい」と連投に意欲的だった。
9月17日
サンスポ
東北学院大・岸が4連勝!今季最速150キロ魅せた

進化した岸の右腕が、仙台大を封じこんだ。今季負け知らずの4連勝。自慢のロン毛が秋風になびいた。
「全然いい感じで、悪くはなかったです。仙台大にコールド勝ちというのが大きいです」
今年5月の春季リーグ戦仙台大1回戦では、先発して黒星を喫した。だが、今回は6回5安打2失点で完投勝利。打線の大きな援護があり、六回コールド13−2の圧勝で、直球はこの日、150キロを2度計測。
立ち上がりは「緊張してしまいました」(岸)と一回一死一、二塁から捕手の三塁悪送球で1点を奪われた。なおも二死二塁で左前適時打を浴び計2失点。だが、二回無死から三回一死まで4者連続三振を奪うなど、本調子を取り戻した。
ネット裏から熱視線をおくった
西武・鈴木葉留彦スカウト部長は「日米野球と世界選手権で結果を残している。(先発)ローテーションに入るピッチャーだし、1年目がどうのこうのじゃなく、長きにわたって活躍できると考えています」とこれまで通り最大限、最高の評価をつけている。
東北学院大は17日の仙台大2回戦で連勝すれば、無傷で勝ち点4をマーク。岸はベンチで戦況を見守り、スクランブル登板に備える。
「(秋の)リーグ戦が始まって、徐々にチームが強くなっている。あとはピッチャーがどこまで抑えるかですね」
35季ぶりに優勝した春季リーグ以上の手ごたえを感じている岸は、最終節の今月23、24日に行われる東北福祉大2連戦を見据えている。28年ぶりとなる東北学院大のリーグ連覇へ、MAX151キロ右腕がまい進する。
9月13日
日刊
光星学院・坂本「プロに行きたい」

東北最強のスラッガーは12球団OKだ。プロ野球の高校生ドラフト会議が25日に行われる。15日に会議の対象となる選手の「プロ志望届」が締め切られるが、青森・光星学院の坂本勇人(3年)が同届を提出、5日に青森県高野連に受理された。高校通算39本塁打の長打力、俊足、強肩の大型遊撃手は巨人、阪神など数球団が上位での獲得を狙うといわれる。ドラフトを目前に心境を語った。
現在、坂本の元には巨人、阪神、中日、横浜、ロッテ、ソフトバンク、オリックス、
西武の8球団から調査書が届いている。夏の県大会終了後、金沢成奉監督(39)や親と相談、プロ志望届の提出を決めた。
9月12日
日刊
西武は鷲宮増渕一本に

西武は鷲宮・増渕に一本化することになりそうだ。
2日に編成会議、8日にスカウト会議を行ったが「斎藤の進路決断待ち」を確認し最終結論は持ち越していた。しかし、この日の進学表明で方向性は見えた。
12日にも内々で行うスカウト担当者による話し合いで「増渕1巡目指名」の方針を固める見込み。その後、ドラフト直前のスカウト会議で正式に決定することになる。
西武にとって投手補強は切実な問題だ。エース松坂がポスティングシステムで大リーグに移籍する可能性もあるだけに、現場、フロントともに投手中心のドラフト戦略を練ることで一致している。
伊東監督は7月下旬に田中、増渕らの名を挙げて「150キロ近い直球を投げる今年の高校生は即戦力で使える投手がいる」と今年の高校生投手のレベルの高さに舌を巻いていた。
特に増渕への評価は高く、今季高卒2年目でブレークした涌井のような活躍を期待している。
9月10日
スポニチ
≪“古田2世”獲得も視野≫

ソフトバンクが“古田2世”と呼び声の高い白鴎大・高谷裕亮捕手の獲得を目指していることが9日、分かった。
西武、楽天なども調査に乗り出していたが、熱心なスカウト活動をしてきたソフトバンクが一歩リード。
本塁から二塁への送球タイムはプロでもトップクラスの1秒8の強肩、左打ちの打撃面も即戦力との判断で上位指名の方針が決まった。
高谷は栃木・小山北桜高から富士重工に進んだが、故障もあり2年で退社。白鴎大に進学した異色の経歴の持ち主でもある。
9月10日
日刊
東北学院大・岸13奪三振の力投/大学野球

東北学院大のプロ注目右腕・岸孝之(4年=宮城・名取北)がまたしても「ドクターK」ぶりを発揮した。東北工大戦で今季3度目の先発。7者連続を含め、先発全員となる毎回の13奪三振の力投を見せ、9−1で7回コールド勝ちした。全勝を守り、リーグ通算308奪三振とした。
岸が「いつも通り」の快投でチームを勝利に導いた。初回の2番打者から3回の8番打者まで7者連続三振。初回裏には2死からこの日最速の149キロの速球で相手3番打者を見逃し三振に仕留めた。2回2死からは、6番打者を遊び球なしの3球スライダー勝負で見逃し三振にきり、リーグ通算300奪三振を達成した。完封目前の7回裏、連続四球と連打で1失点した岸は「(通算奪三振も連続三振も)気付かなかったし、三振も狙ってはいなかった。調子は普通で、最後はどこがおかしいかも分からなかったけれども、反省です」と淡々と振り返った。
03年春、宮城教育大戦の9回裏から3番手でリーグデビュー。1死二塁から相手5番打者から空振り三振を奪って以来、登板42試合で積み上げてきた奪三振数は、この日で308個に達した。歴代通算奪三振の記録は、リーグに残っていない。岸は「新記録ならうれしいけど、今日の1個目の三振すら覚えていませんから」と屈託のない笑顔を見せた。
地元楽天に巨人、西武の3球団からあいさつを受けている。1年春のリーグデビュー時の捕手は、当時3年の巨人星孝典(24)だった。
ネット裏の巨人大森剛スカウトは「(プロでも)もちろん星とバッテリーを組んでほしいね」と期待した。
西武鈴木葉留彦スカウト部長も「いいのは2年のときから見ているので分かっている。最上級の評価は変わらない」と獲得に意欲を見せた
記録にも、騒がしくなってきた周囲にも、岸は動じない。「前よりも考えて投げられるようになった。注目されるのうれしいし、プレッシャーよりも励みになる」と大物ぶりを見せつけた。
9月10日
サンスポ
★西武スカウト絶賛!東北学院大・岸

西武、巨人などが希望枠での獲得を目指している東北学院大の岸が仙台六大学野球秋季リーグ、東北工業大戦に先発し、7回3安打1失点と好投した。
奪三振は先発全員から毎回の13。二回二死から同リーグ通算300個目の三振を奪った。
ネット裏には巨人、西武、楽天のスカウトが熱視線。
西武・鈴木葉留彦スカウト部長は「最大級の評価であることに変わりありません。米国とキューバで大きく成長してきましたね」と即戦力の太鼓判を押した。
9月10日
スポニチ
 最速149キロ!毎回の13K

仙台六大学野球秋季リーグ戦第3節第1日が9日、東北福祉大球場で行われ地元・楽天、西武、巨人が希望入団枠で獲得を狙う東北学院大・岸孝之投手(21)が登板した。
東北工大を相手に先発して7回を毎回の13奪三振、3安打1失点でコールド勝ち。初回には今秋リーグ戦で自己最速タイとなる149キロをマークし6回までは1安打投球。
7回に1点を失う場面はあったが、
見守った西武・鈴木スカウト部長は「どんどん自信をつけている。ものがいいのは最初から分かっている」と最大級の評価は不変だった。
9月9日
スポニチ
≪増渕竜1巡目が濃厚≫

西武が8日、埼玉・所沢の球団事務所でスカウト会議を行い、高校生ドラフト指名候補20選手をリストアップした。
鈴木スカウト部長は「地域密着は最優先の事項」として地元、埼玉・鷲宮の増渕竜義投手(18)を1巡目指名する方針だが、プロ入りか進学かで揺れる早実の斎藤の動向も見守る構えだ。
会議に出席した伊東監督は「次回(19日)の会議で大筋は決まる」と話した。
また、
希望枠で獲得を目指す東北学院大・岸孝之投手(21)について前田編成本部部長は「最高の評価をしています」とした。
9月9日
報知
鷲宮・増渕ら西武上位指名へ…25日高校生ドラフト

西武は8日、埼玉・所沢市内の球団事務所で編成会議を開き、25日に迫った高校生ドラフトの候補者を20人弱まで絞り込んだ。
伊東監督も同席し、ビデオであらためて各選手のプレーをチェック。早実・斎藤佑樹投手(18)の1巡目指名も検討しているが、鈴木スカウト部長は「現時点で(プロ志望)届が出ていないので、評価のしようがない」と保留。
地域密着の観点から、
鷲宮・増渕竜義投手(18)、埼玉栄・木村文和投手(17)らが上位にリストアップされた模様だ。
大学・社会人については、希望入団枠を行使する方針を決定。
前田編成本部部長は「? 最高の評価をしています」と引き続き東北学院大・岸孝之投手(21)の獲得へ全力を注ぐ考えを示した。
次回のスカウト会議は19日に行い、高校生の指名順位など、具体的な戦略について煮詰める予定。
9月3日
報知
西武斎藤獲りへ…プロ志望なら1巡目検討

西武も佑ちゃん獲りに興味を示した。2日、所沢市内の球団事務所で編成会議を開き、早実・斎藤佑樹投手(18)がプロ入りを希望した場合には1巡目での獲得を検討する方針を確認した。
編成会議には伊東監督を始め、太田球団社長、黒岩球団代表ら球団幹部がそろって出席した。
斎藤がプロ志望なら1巡目での競合は確実な情勢。
指揮官は「(プロ志望届が)提出されれば、そこから検討するという話だった。魅力のある投手だからね」と話した。
今オフはエース・松坂がポスティングシステムによるメジャー移籍問題を抱えている西武。
前田編成本部部長は「斎藤については総合的に高く評価している」と話し、実力だけでなくワイドショーにも取り上げられるほど加熱している“ハンカチ王子”の人気も当然、考慮に入れている。
8日に監督も参加するスカウト会議を開き、最終的なドラフトの方針を決定する西武は、これまでのところ鷲宮・増渕竜義投手、駒大苫小牧・田中将大投手らを1巡目の有力候補としてきた。だが、プロ志望届提出は15日が期限。斎藤のプロ希望が判明次第、改めて会議を開いて獲得へ向け動くことになる。
9月3日
サンスポ
岸争奪戦は巨人と西武の一騎打ち!楽天は事実上撤退

みちのくの“イケメン右腕”岸が華麗に舞った。この日は最速149キロの直球を武器に、8回2安打1失点の11奪三振ショー。九回を後輩に任せ、勝利をつかんだ。
この快投をネット裏から見守ったのが、巨人と
西武のスカウト陣だ。特に8月30日、希望入団枠での獲得挨拶を行ったばかりの巨人は、大森、織田両スカウトを送る力の入れよう。熱視線を注いだ。
大森スカウトは「足繁く通って『巨人に来てほしい』という思いを、全力で誠意として見せるだけです」。両スカウトは残暑にも構わず、ネクタイを締めて礼儀を尽くした。
一方の西武は、1月から密着マークしている水沢スカウトが継続視察。当初は上位指名の予定だったが、希望枠での巨人参戦表明を受け、同じ希望枠に引き上げる方向に。8日にスカウト会議を行い、最終結論を出すことになった。
西武同様、すでに挨拶を済ませていた楽天だが、米田球団代表が「その言葉(希望枠)は使っていないが、最大級の評価をしている。それでだめなら仕方ない」と希望枠を行使しないことを示唆。事実上の撤退で、
争奪戦は巨人と西武の一騎打ちとなった
「希望枠という高い評価はうれしいです。リーグ戦が終わるころか、その前に決めたいです」。注目の岸は、今月24日前後に進路を決めることを明言。スター性を兼ね備えた“みちのく王子”の進む道は、GかLか。バトルは新局面を迎えた。
9月3日
報知
東北学院大・岸9月中旬にも球団決定

今リーグ2度目の先発マウンドを「調子は良くなかったです」と岸は振り返ったが、序盤はカーブ、スライダーなど変化球を中心に組み立て、後半は最高149キロの直球を軸に危なげない投球を披露。8回無死から抜けたチェンジアップを右翼スタンドに運ばれ自身2年ぶりの被弾となったが、終わってみれば8回を2安打、11奪三振の1失点にまとめた。
「本塁打を打たれた一球が反省材料です。次の打者からは気持ちを切り替えられました。調子も後半には上がっていきました」と納得の内容だった。
151キロ右腕の周辺は日を追うごとに騒がしくなっている。すでに巨人の清武英利・球団代表が本人らにあいさつ済み。
西武と地元楽天も獲得の意向を示している。これを受けて、岸は初めて自らの進路について言及した。
「高評価していただいてるのは、すごくうれしいです。どのチームもいいチーム。(あいさつに)来てくれている球団の中から、監督や家族と相談し、自分で決めたいです」とした上で、「リーグが終わるまで(24日)か、その前には(希望球団を)決めたい」と9月の中旬をメドに入団先を決める。これから3週間、イケメン右腕の動向から目が離せない。

◆巨人、
西武、広島熱視線
この日、試合の行われた東北福祉大球場のスタンドには、巨人の大森剛・織田淳哉の両スカウト、同じく
獲得の意向を示している西武の水沢英樹スカウト、さらに広島の近藤芳久スカウトが姿を見せた。
巨人の大森スカウトは「来てほしいなぁ―と思って見てます」と冗談めかしながらも「春に比べて力を抜くところは抜いて丁寧に投げている。日々成長してますよ」と評価は右肩上がり。
水沢スカウトはノーコメントを貫いた。代わりに、所沢市内の球団事務所で編成会議を終えた前田編成本部部長は「高い評価をしているが、8日(スカウト会議で)に方向性をしっかりと決めたい」と慎重な姿勢に終始していた。
9月3日
スポニチ
MAX149キロだ!11奪三振

仙台六大学秋季リーグ戦第2週が2日、東北福祉大球場で行われ、東北学院大は東北大に6―1で先勝。
楽天、
西武、巨人が希望入団枠での獲得を目指す岸孝之投手(4年)は8回2安打1失点、11奪三振で存在感をアピールした。
2回にはこの日最速の149キロをマーク。8回の先頭打者には04年9月28日の東北福祉大戦以来、リーグ戦で約2年ぶりの本塁打を浴びたが、後続を4人で片付けた。
ネット裏では西武や争奪戦参戦を表明したばかりの巨人のスカウト陣が熱視線。
巨人・大森スカウトは「日々成長している。毎試合、毎日見に来ます」と話した。
岸は「リーグ戦が終わる前くらいに(あいさつに)来ている中で決めたい」と、今月下旬にも希望球団を選ぶ意向だ。
9月2日
スポニチ
東北学院大・岸 巨人も獲得方針

東北学院大・岸孝之投手(21)をめぐる争いが激化してきた。1日までに巨人が今秋ドラフトの希望入団枠候補として獲得を目指すことが判明。
地元の楽天、西武を加えた三つどもえの争いに“みちのくの怪腕”も頭を悩ます日々が続きそうだ。
2日に仙台六大学リーグ・東北大戦を控える岸は、MAX150キロを誇る本格派。すでに楽天が早々と獲得に動くことを表明しているが、巨人も球団側があいさつを済ませた。
今後、西武も前田編成本部部長、鈴木スカウト部長が同大へあいさつに訪れる予定だ。
この日も東京・大手町の球団事務所で打ち合わせを行った巨人・山下スカウト部長は「(岸は)この1年でものすごく伸びた。出遅れている感はあるけど、後は足を運んで誠意を見せるしかない」と話した。
争奪戦の結果、岸がどんな結論を出すか注目が集まる。
9月2日
サンスポ
東北学院大・岸の争奪戦激化!巨人もスカウト派遣で誠意示す

心地よい秋風も吹き始めた杜の都で、熱いバトルのゴングが鳴る。巨人が希望入団枠での獲得に名乗りを上げたMAX151キロ右腕・岸を巡り、3球団が争奪戦の火花を散らす。
「うちは出遅れた感があるが、あとは何度も足を運んで誠意を見せていくしかない」と、巨人・山下哲治スカウト部長。2日、3日に行われる仙台六大学野球秋季リーグ戦の第2節に備えて、1日夜には岸担当の大森剛スカウトが仙台入り。楽天、西武の担当スカウトとともにネット裏から熱視線を送る予定だ。
岸には早い段階から西武、楽天が密着マーク。いずれも獲得の意向を伝えている。巨人は8月30日に清武英利球団代表(55)が自ら仙台市内の同校を訪れ、菅井徳雄監督の同席のもと本人に正式あいさつ。岸に一本化した時期では後れを取ったが、球団を挙げた熱意では負けていない。
「この1年間で一番伸びた投手。去年はそこまで評価をしていなかったが、日米(大学野球選手権)でもあの150キロとチェンジアップにバットが全く合わなかった」と山下部長。実力に加え甘いマスクを持つスター性も考慮し、未来のエースにと期待は高い。
一方、西武は今年1月から担当スカウトがつき、チーム関係者や家族周辺からも好感触を得ている。
楽天も地元の生え抜きスターの獲得に必死だ。岸の父・孝一氏が、楽天のシルバースポンサーにあたる七十七銀行の野球部監督だったという縁もあり、地元の強みを存分に生かした戦術を展開。
これまでは岸争奪戦の行方は先行した西武がやや有利で、地元楽天がどう挽回するかというのが、各球団スカウトの一致した見方だったが、過去にも強力なブランド力を駆使して高橋由、上原、二岡、阿部らを獲得してきた巨人が参戦してきたことで、行方は混沌としてきた。
夏の終わりに当たり突如激しさを増した仁義なき戦い。2日の東北大戦のピッチングはもちろん、ネット裏で繰り広げられる三つ巴の争いからも目が離せそうにない。
9月1日
日刊
巨人「希望枠」東北学院大・岸に一本化

巨人が、今秋の大学・社会人ドラフトの希望枠として、東北学院大の本格派右腕、岸孝之投手(4年)の獲得を目指すことになったことが31日、分かった。この日、東京・大手町の球団事務所でスカウト会議を行い、岸獲りに全力を注ぐことを確認。すでに前日、同大学サイドに希望枠での獲得の意志を正式に伝えた。
巨人は、昨年の原体制になる以前から「近大の江夏」こと大隣憲司投手(4年)に注目。先発左腕の補強を視野にマークを続けていた。だが、岸はチームを18年ぶりに仙台6大学リーグ優勝に導き、今夏は大学日本代表の主戦として日米大学野球(米国)などに参加。その初戦で95マイル(152・86キロ)の自己最速をマークするなど今年の成長ぶりに、原監督は「左とか右とかいったスケールを超えている。はるかに上回る進化をみせている」と、即戦力として獲得を希望するようになった。監督の意向という後押しもあり、清武球団代表もドラフト戦略を岸獲得へ一本化。近大には近日中に断りのあいさつに出向く。
岸には西武、楽天などが希望枠での獲得を狙っており、争奪戦は激化する見込み。清武球団代表は「方向性は決まりつつありますが、まだ話せる段階ではない」と、慎重に言葉を選びつつ、岸獲得への強い意志を示した。
9月1日
サンスポ
巨人が獲り一本化、東北学院大の“イケメン”即戦力右腕

原巨人が来季の戦力補強に向けたドラフト戦略を方向転換した。8月30日、清武球団代表、山下スカウト部長らが岸のもとを電撃訪問。仙台市内の東北学院大で希望入団枠での指名に向け、巨人側の熱意を伝えた。
すでにソフトバンクとの争奪戦になっていた近大・大隣獲りからの撤退を決定。希望入団枠で本格派右腕の岸獲得に向けて、30、31日の2日間、東京・大手町の球団本部にスカウト陣が集まり極秘会議も行った。
この日、約3時間の会議の指揮を執った清武代表は「スカウト会議? そんなんじゃないよ。(方向性は)もっと先の話になる」と話したが、水面下では、着々と補強の戦略が練られていた。
岸は今春の仙台六大学リーグで1シーズンのリーグ新記録となる92奪三振を達成し、優勝をけん引。その実力に加え、1メートル80の長身と甘いマスクを持つスター性にも期待が注がれている。
人気低迷に悩む巨人の最重要課題は『女性ファン獲得』。球団の女性職員を中心にプロジェクトを立ち上げ、今季は選手が女子大生やOLと懇親会を行うなど女性人気の回復を目指してきた。“イケメン度”抜群の岸は、まさにうってつけの好素材。清武代表は、岸が出場した6月の大学選手権(神宮)を直接視察しており「スター性がある。女性にも人気が出るね」とほれ込んでいる。
現在、西武と楽天が岸を徹底マークしているが、巨人は全力で獲得を実現させたい意向。新たな争奪戦の火ぶたが切って落とされた。
9月1日
報知
巨人、希望枠に東北学院大・岸

巨人が今秋ドラフトの希望入団枠で東北学院大・岸孝之投手(21)の獲得を目指すことが31日、明らかになった。中央球界では無名だが、今年に入って急成長。今夏の日米大学野球選手権大会、世界大学野球選手権大会でも、日本代表のエースとして活躍した。まだ粗削りながら将来性豊かな先発ローテーション候補として、原辰徳監督(48)も大きな期待を寄せている。
厳しいシーズンを戦い続ける巨人が、次代を託せる逸材、岸に狙いを定めた。180センチ、69キロの細身ながら、しなやかな腕の振りからMAX151キロのストレート、切れのいいスライダーを投げ込む。高校時代はまったくの無名ながら大学に入って急成長し、今や大学球界のエースとして活躍する右腕だ。
所属する仙台六大学野球リーグでは今春、リーグ新記録となる1シーズン92奪三振を記録。34季連続優勝していた東北福祉大の連覇を止め、チームを35季ぶりの優勝に導いた。6月の全日本大学選手権大会(神宮)では力を出し切れずに初戦敗退したものの、大学日本代表メンバーに選出され、7月の第35回日米大学野球選手権大会(米ノースカロライナ州ほか)、8月の第3回世界大学野球選手権大会(キューバ)に出場した。
世界大学野球選手権では初戦の予選リーグ、ニカラグア戦に先発し、6回で14奪三振を記録。準決勝の米国戦では2本塁打を浴びて敗れたが、その素質十分なピッチングは、日本から帯同していた巨人、ヤクルト、西武、ソフトバンク、ロッテ、楽天の6球団のスカウトだけでなく、キューバの野球ファンをも驚かせた。
巨人は当初、貴重な即戦力左腕として、近大・大隣憲司投手(21)を希望入団枠で獲得する方針だったが、岸の日米野球、世界大学野球での実績や、この1年間での急成長ぶりを高く評価。原監督も「右、左に関係なく、もっとも伸びしろのある選手が欲しい。岸投手は現在の大学NO1」と話しており、希望入団枠で獲得する方針を固めた。
すでにこの日までに清武英利球団代表が仙台市内を訪れ、本人らにあいさつを行った。球団代表自ら出向くのはきわめて異例で、それだけ巨人としての誠意の表れとも言える。大隣が所属する近大に対しても、来週にもここまでの経過、方針を伝えることになる模様だ。
楽天、
西武も希望入団枠での獲得を目指しており、激しい争奪戦になることは間違いない。
8月29日
スポニチ
MAX151`右腕 東北学院大・岸 急浮上

巨人の希望枠候補に、今ドラフトの目玉、No.1右腕の岸が急浮上した。
獲得を目指している近大の152`左腕、大隣について、ソフトバンク有利の状況が続く中、肩、肘の柔らかさなど、大隣と同じように高い能力を持つ岸の獲得に全力を挙げる可能性が高くなった。
岸はストレートのMAX151`を誇る右の本格派投手。スライダー、カーブ、チェンジアップと3種類の変化球を投げ分ける。
宮城・名取北高時代は無名だったが、仙台六大学リーグに所属する東北学院大入学後、1年春からベンチ入りするなど頭角を現した。
今年6月には東北福祉大を破り、24年ぶり大学選手権出場の原動力となった。
今夏には米国で行われた第35回日米大学野球選手権、キューバで行われた第3回世界大学野球選手権にも出場した。
巨人は米国に山下スカウト部長、キューバに長谷川スカウトを派遣。大隣とともに岸も視察を重ねた結果、右左の違いはあるが、大隣と同レベルと判断している。
今月26、27日に行われた宮城教育大戦にも担当の大森スカウトが視察。27日に先発した岸は5回をパーフェクトに抑え、リーグ通算19勝目をマーク。10-0のコールド勝ちに貢献した。
もちろん岸は他球団も高評価している。
地元の楽天、
西武、日本ハムなども争奪戦を展開。
現段階では西武優位といわれているが、巨人の参戦により状況が一変する公算が高まっている
8月28日
スポニチ
東北学院・岸が5回完全!

この日最速の148キロ速球を武器に打者15人から8奪三振、わずか51球の省エネ投球だ。
日米大学野球(米国)、世界大学野球(キューバ)の疲労もあり5回で降板したが「出来は普通。取りあえずゼロに抑えようと思っていました」と涼しい顔で話した。
ネット裏では巨人、
西武、楽天などスカウト陣が熱視線。
希望入団枠での獲得を目指す楽天の上岡スカウトは「いつ見ても素晴らしい。疲れを感じさせず冷静に投げていた」と最大級の賛辞を贈った。
8月28日
サンスポ
東北学院大・岸、5回完全!さらに進化

キレ味抜群のスライダーに、最後の打者のバットはピクリとも動かなかった。今リーグ戦初登板で5回をパーフェクトに抑えた岸は、クールにマウンドを降りた。
「普通でした。きょうは涼しかったんで投げやすかったです」
対戦した打者15人の内訳は内野ゴロ6、外野フライ1、四回をのぞく4イニングで8奪三振だ。この日の最速は一回一死後に計時した148キロ。春にリーグ新の92三振を奪っているため、春秋を通して今年のリーグ戦奪三振数は100に到達した。
数字以上に、ひと回り成長した雄姿がスカウトの目をくぎづけにした。
この日は楽天、
西武、巨人の3球団が視察。
希望枠で岸獲得を目指す楽天・上岡良一スカウトは「投げるたびに良くなっていますね。ボールのすっぽ抜けやフォームの崩れがない。素晴らしいと思います」と進化をし続ける右腕を絶賛した。
岸は初選出された全日本の一員として、日米大学野球選手権(7月26−29日)と世界大学野球選手権(8月7−16日)に出場。キューバ・ハバナで世界大学野球選手権を視察した同スカウトは「使用球が(日本よりも)少し重く、ピッチャーが大変な思いをしていた中で、岸君だけは涼しい顔をして投げていた。フォームのバランスが良いからです。肩、ひじに頼らない安定した投げ方ですね」と改めて素材の良さにほれこんだ。
6月上旬の全日本大学野球選手権出場、全日本メンバー候補者選考合宿参加、海外での国際大会出場。今月19日に帰国した岸を見た菅井徳雄監督は「ひと回り大きくなって帰ってきた。雰囲気が良くなり、醸し出しているものがあります」と場数を踏んで備わった風格を感じ取っている。
東北学院大は非公式ながら、2投手で完全試合を達成した。28年ぶりのリーグ戦連覇を狙う岸に新たな勲章が加わった。しかし、今後の岸の活躍からすれば通過点に過ぎないだろう。
8月28日
報知
東北学院大・岸5回8K完全…巨人スカウト「素晴らしい」

秋の大学生・社会人ドラフト希望枠候補の東北学院大の本格派右腕・岸孝之(4年)が27日、仙台六大学の秋季リーグ戦に先発。宮城教育大を相手に5回を8三振のパーフェクトと圧巻の投球をみせた。
キューバで行われた世界大学選手権など長期の海外遠征から帰ったばかりで、予定通りの5回限定登板だったが、相手との力の差は歴然としていた。
剛腕に疲れなし。この日のMAXは自己最速には5キロ及ばなかったが、148キロをマーク。快速球にカーブ、スライダーを織り交ぜ2〜3回の4連続を含む8三振。外野に飛んだ打球も1本だけと格の違いを見せ付けたが「調子は普通です。遠征の疲れもないです。とりあえず、勝つためにリズムを考えて投げました」とサラリと言ってのけた。
ネット裏では、
すでに獲得に名乗りを上げている楽天、西武に加え、巨人・大森スカウトも、岸の投球に注目。
大森スカウトは「素晴らしいよ。春よりも球の質は上がっている。まだ伸びる」と高評価は変わらず。「とりあえず、全部勝つつもりでいきます」と岸。学生生活最後のリーグ戦で好スタートを切った。
8月25日
報知
西武、今秋希望枠に東北学院のK腕・岸

西武が今秋の大学生・社会人ドラフトで東北学院大の本格派右腕・岸孝之投手(21)を希望枠の最有力候補に挙げていることが24日、分かった。球団関係者が7月中旬に同大学を訪れ、岸にあいさつを済ませており、9月の編成会議で正式に決定する。
岸は7月の日米大学野球第1戦で自己最速の153キロをマーク。キューバで行われた世界大学野球選手権では日本のエース格として活躍。長身から投げ下ろす直球と切れ味鋭いスライダーを武器に予選リーグのニカラグア戦では6回14奪三振の快投。野球王国キューバでも格の違いを見せつけてきた。
担当の水沢スカウトはリーグ戦から密着マークを続けており、この日、前田編成本部長は「いい選手だからね。候補として考えてます」と話した。
7月11日には楽天が先陣を切って、獲得意思を表明。他にも複数の球団が名乗りをあげ、激しい争奪戦が予想されるが、西武としては来季、エース・松坂のメジャー流出が確実な状況。
3巡目でも東京ガスの木村雄太投手(21)の獲得を目指すなど、即戦力投手が最重要課題となっている。
8月25日
サンスポ
東北学院大・岸、奪三振より『0』にこだわる

追う立場から追われる立場へ。プロ注目の速球右腕が、ドクターKの称号をかなぐり捨てた。秋はひたすら『0』の数字にこだわり続ける。
「勝つピッチングをしたいです。0点で抑えたいですね。奪三振にこだわりはありません」
春秋連覇を目指す岸が、“ドクター0”へ方針を転換した。春はリーグ新の92奪三振。東北大戦(4月28日)でリーグタイの1試合19三振を奪った。5月15日の東北福祉大戦でも、延長十一回完投で19奪三振。それでも秋に大事なことは無失点ピッチングだと考えているのだ。
登板過多による疲労を軽減させるためのイメージチェンジ。だが、持ち味の快速球は、さらなる進化を遂げている。
岸は先月23日から今月19日までの約1カ月間、米国とキューバに遠征。初選出された全日本メンバーの一員として、第35回日米大学野球選手権と第3回世界大学野球選手権に出場した。日米大学野球選手権の初戦に先発し、95マイル(約152キロ)をマーク。それまでの自己最速を1キロ上回った。
秋季リーグ戦は、覇権奪回を狙う東北福祉大が目の色を変えて襲いかかってくる。それは百も承知。岸は「(全日本で)一緒にやったメンバーと勝負したい」と11月中旬行われる第37回明治神宮野球大会出場を見据えている。当然、秋季リーグ優勝が大前提だ。
世界大学野球選手権の開催地、キューバ・ハバナまでプロ野球6球団7人のスカウトが追いかけて熱視線を送り続けた。ニカラグア戦で6回無失点で14奪三振と好投した岸はこの日、自身の進路について「(プロに)前向きっていうか…。行きたいです」と改めてプロ入りの意思を表明した。
既に楽天、
西武からあいさつを受けている。希望球団の表明は、秋季リーグ戦終了後。
まずは目標とする大学生活最後のリーグ戦連覇を決めてからだ。
8月11日
報知
こんな悪いの初めて」「別人かと思った」…日米16球団スカウト評

“怪物”
田中の変調に、ネット裏に詰めかけたスカウトたちも目を疑った。明らかに体が重そうな投げ方に「疲れが残っているような感じ。ずっとピッチングを見ているけど、こんな悪いのは初めてだよ」とオリックス・当銀スカウトは首をかしげた。
序盤にはこの日のMAX148キロを記録したものの、中盤以降は直球が140キロを切る場面も多く、「別人が投げているのかと思ったよ」と苦笑いするスカウトもいたほど。
「(状態は)かなり悪かったね。プレッシャーもあるのかな」と西武・鈴木葉スカウト部長は気遣った
それでも、超高校級の評価が変わることはない。日本のプロ12球団に加え、マリナーズ、ツインズ、ブレーブス、メッツのスカウトも集まった。「ひとつ言えることは、田中は日本のプロですぐ使える」とマリナーズのテッド・ハイド極東スカウト部長。
巨人・山下スカウト部長が「きょうで評価が変わる選手じゃない」と言えば、日本ハム・山田スカウトディレクターも「うちは1巡目で行くと決めていますから」ときっぱり。
田中へのネット裏からの熱い視線が、夏の甲子園をさらに熱くする。
8月8日
スポニチ
開星・梶谷

病床の父に吉報を届けられなかった。開星のプロ注目遊撃手・梶谷は3の1、2四球。
50b6秒0の俊足で5回にはニ盗、そして先制のホームも踏んだ。
3度の守備機会は無失策。
しかし試合は2-6で日大山形に敗れ、チームとして夏4度目の挑戦も初戦突破はならなかった。
「自分では納得できるプレーもあったけど、チームが負ければ意味ない」。視線を落とし、唇をかんだ。
父・哉さんが県大会準決勝の浜田戦で球場スタンドから転げ落ち、外傷性くも膜下出血で入院。勝てば退院して応援に駆けつける予定だった。その約束も果たせなかった。
不完全燃焼の夏。それでもプロの高評価は変わらない。
西武・鈴木スカウト部部長は、投球寸前に細かく足を動かし、守備位置を変える姿を見て「なかなかこれだけ動ける高校生はいない」とコメント
広島・宛田スカウト部長は「今でも守備はプロの2軍と遜色ない」とほめ上げた。
「プロから誘われれば行きたい」。父にライブを見せられなかった晴れ姿。次はプロの舞台でその雪辱に挑む。
7月30日
スポニチ
ドラフト指名 駒苫・田中鷲宮・増渕候補

伊東監督が今秋・高校生ドラフトの指名候補に駒大苫小牧・田中と鷲宮・増渕竜の即戦力2投手を挙げた。
複数球団の競合が確実な
田中については「スカウトから高校生では一番という報告を受けている」と絶賛
だが、本拠地・埼玉の高校でもある
増渕竜に関しても「地域性を考えても魅力」と色気をのぞかせた。
前田編成本部部長は「常に伊東監督とはドラフトに関する話し合いをしているし、今後も話し合っていく」と話した。
7月30日
サンスポ
西武が増渕竜獲り

西武が今秋の高校生ドラフトで、鷲宮の増渕竜義投手(18)を1巡目指名する方針であることが29日、分かった。
増渕竜は関東No.1右腕の呼び声が高いが、埼玉大会決勝で浦和学院に敗退。この結果を伊東監督は楽天戦前に聞いたが「150キロ近い球を投げるし、すばらしい投手と聞いています」と高く評価した。
さらに西武がファン拡大のため地元重視をスローガンに掲げているだけに「
獲得できれば地域密着にもなる」と強い興味を示した。
増渕竜については駒大苫小牧の田中将、PL学園の前田らと同様、競合は必至だが、球団の編成関係者も「指名する価値は十分にある」と争奪戦を制すつもりだ。
7月23日
スポニチ
島根・開星 梶谷 快勝も反省

プロ注目の梶谷が11−1の7回コールド発進に貢献した。
1b80の大型遊撃手は5回の守備機会を無失策で切り抜けた。
1番を任された打撃は3の0、1四球。「みんながよく打つんで焦ってしまった。バッティングはダメ」と反省が口を突いた。
ネット裏には中日、横浜、
西武の3球団が登場。
野手を担当する横浜・松岡スカウトは「全体的によくまとまっている。今年の高校生内野手ではトップクラス。打撃もクセがない」と高評価していた。
7月19日
スポニチ
◆ 2番手登板・寺田、不屈のゼロ封 ◆

敗れたがプロ注目左腕の片りんは見せた。神戸弘陵・寺田が兵庫工戦の5回に2番手登板。3−7と劣勢の展開ながら3回2/3を4安打無失点に抑えた。直球は自己最速に6キロ及ばない134キロもスクリューとスライダーを内外角に投げ分け、連打を許さなかった。
それでもあふれる涙は止められない。「相手を0に抑えても、味方の攻撃につながるリズムのいい投球ができなかった」。5月下旬に左肩の後ろを痛め、満足な投球練習ができなかった。今月10日に最終的な検査を受け、11日からようやく捕手を座らせてのピッチングが解禁になった。「ブランクはまったく関係ない」。最後まで責任感の強さがにじんだ。
明石球場には9球団14人のスカウトが足を運んだ。
ドラフト上位候補に構える阪神は黒田編成部長ら3人が姿を見せた。「本格的な投球を始めて間もない。力はこんなもんじゃない」。投手担当の山口スカウトは復帰即0封の能力を認めた。
同じく高評価する西武も3人態勢。鈴木スカウト部長は「肩、ヒジが柔らかい。スピードガン以上の速さを感じるはず」と長所を挙げた。
涙にむせびながら寺田は将来を口にした。「プロ志望。高校で無理なら、大学へ行って最終的には上でやれるようにしたい」。不完全燃焼で終えた高3の夏。まずは肩を完ぺきにして、夢の舞台に立てるよう白球を投げ続ける
7月16日
報知
増渕竜&木村に日米スカウト35人…高校野球選手権埼玉大会

埼玉の“ビッグ2”を日米のスカウトたちが追いかけた。鷲宮のサイドハンド右腕・増渕竜義と埼玉栄の本格派右腕・木村文和が同じ日に今大会の初戦を迎えた。
今秋のドラフト1巡目候補目当てに、全国からスカウト陣が集結。別球場での試合に日米12球団35人のスカウトたちが大移動で熱視線を送った。
まずは増渕が魅せた。時折雨もぱらつく悪状況の中、6回1/3を8奪三振の4安打無失点。直球は自己最速の149キロを計示した。「夏だからあまり球数を多くしたくない。三振とかの記録より負けない投球ができればいい」と増渕。決め球のスライダーを封印して8割を直球勝負で打たせて取った。

ロッテ・山下スカウトが「春よりたくましくなって、球に重みが出てきた」と話したように成長をしっかりと見せつけた。

普段なら試合終了まで観戦するスカウトたちもこの日は様子が違った。2回が終わると続々席を立ち始める。

「(増渕は)いまさらどうこう言う投手じゃない」(西武・鈴木スカウト部長)に代表されるように各球団とも高い評価は変わらず、確認程度。
7月16日
デイリー
トラも注目の逸材 橋本が魅せた

第88回全国高校野球地方大会は15日、和歌山大会で、岡田阪神も注目の逸材、智弁和歌山・橋本良平捕手(3年)が、その片りんを見せた。1点を追う五回、二死二、三塁のチャンスで打席を迎えると、初球の直球を振り抜いた。センター頭上を越える、逆転の2点適時三塁打。「チャンスだったのでここで(ヒットが)出ないと負けると思って、思い切って打った」と自らの積極性に胸を張った。
阪神、中日、
西武と3球団のスカウトが見守る中、4打数3安打、3打点。4番としてきっちり結果を出した。
阪神・山本スカウトは「選抜よりよくなっている。バッティングだけでなく、肩や投球動作もいい」とさらに高い評価をした。
高嶋仁監督も「(五回のチャンスで)橋本は大きいのを狙わずよく(球に)ついていった」とその活躍を手放しで喜んだ。苦戦はしたが、まずは初戦突破。目標とする大舞台へ、しっかりとその第一歩を踏み出した。
7月8日
スポニチ
(かっきいさん
情報提供)
神戸弘陵・寺田をリストアップ、今秋・高校生ドラフト
◆ 将来性抜群の大型左腕 ◆

隠し玉は「和田2世」だ−。阪神が今秋の高校生ドラフトの上位候補として神戸弘陵・寺田健吾投手(3年)をリストアップしていることが7日、分かった。MAX140キロの直球を誇る1メートル83の大型左腕で、投球フォームはソフトバンク・和田をほうふつとさせる。猛虎は愛工大名電・堂上直倫内野手(3年)の1巡目指名を固める一方、将来性抜群の左腕にも熱視線を注ぐ。
寺田は同級生エースでプロ注目の145キロ右腕・稲川の陰に隠れてはいるが、能力の高さはヒケを取らない。140キロの直球にカーブ、スライダー、スクリューと3種類の変化球を操る。特に右打者の外角に落ちるスクリューはウイニングショットとして威力がある。1メートル83と大型ながらヒジ、肩関節の柔らかさも魅力。腕が遅れて出てくる投球フォームは「尊敬する」というソフトバンク・和田に似ている。
5月28日の近大付との練習試合では7回まで1死球のみのノーヒットピッチを披露。8回に2安打で1失点も、11奪三振完投で2−1の勝利に貢献した。その後、左肩の違和感で封印した投球練習も6月26日には再開した。「腕の振りの速さに肩の筋肉がついていかなかった」。神戸弘陵・山口野球部長は説明する。
阪神は今年から投手担当の山口スカウトが数度にわたり公式戦や練習試合などでチェック。今月6日のスカウト会議でも上位候補として改めて確認した。寺田に関しては横浜、ソフトバンク、
西武なども高評価を示す。阪神は愛工大名電・堂上内野手を1巡目指名する方針を固めているが、エースの可能性を秘めた地元の左腕をやすやすと譲り渡すことはできない。
7月4日
報知
(???さん
情報提供)
駒苫・田中12回連続無安打…高校野球選手権地方大会

ヒットが出る予感もなかった。駒大苫小牧の150キロ右腕・田中将大がテンポ良く凡打の山を築く。打者18人から8奪三振。3四死球を出したものの55球で“ノーヒットノーラン”を達成した。自身公式戦初の記録に「いろいろな球を試して、打たせて取れたのは良かった。ここは通過点だけどいい試合ができた」。
照準を合わせてきた。春の北海道大会では優勝したものの「フォームがバラバラ」と納得はしていなかった。大会後は力みのない形への修正に力を注いだ。今大会では初戦の2回戦・伊達緑丘戦の7回から12イニング無安打投球を継続中だ。
欠点を修正しただけでなく進化も見せた。初回、2回とチェンジアップで三振を奪った。高速スライダーだけに頼らずカットボールも披露、カーブでもカウントを稼いだ。
ネット裏で見つめた巨人、
西武、楽天のスカウト陣もこの投球にうなるばかり。
巨人・大森スカウトは「変化球の精度は確実に上がっている。しっかり調子を上げてきた」と評価した。
7月1日
日刊

中津南に181センチの大黒柱/高校野球

大木の魅力は181センチ、85キロの体格を生かしたストレートだ。1年秋に140キロを出したが「連投できない、ムダの多い投げ方だったので」(大木)と、上手投げからスリークオーターに変えた。体重が10キロ増えたことと、フォーム改造で制球力がつき、球速もアップした。
「肩、ひじが柔らかく、まだ伸びしろがある」と、佐藤俊彦監督(39)も期待する逸材には
ソフトバンク、横浜以外の10球団がチェック済みだ。
1年夏は救援登板した2回戦で情報科学に延長10回サヨナラ負け、昨夏も2回戦で大分工に終盤7失点し、逆転負けした。「今年こそ、悔しい思いで終わりたくない」。大木の視線は真っすぐ甲子園に向いている。
6月22日
中スポ
(猫子猫さん
情報提供)
、堂上封じに照準

プロから投打に高い評価を受けている右腕投手が中部大第一(愛知県日進市)にいる。朱大衛(シュウ・ダーウィ)投手(3年)だ。
中国・上海から来日して7年目、最速144キロの本格派右腕は、愛知県内では愛工大名電高・堂上直倫遊撃手(3年)とともに今秋の高校生ドラフトで上位指名間違いなしと言われている。
7月15日から始まる全国高校野球選手権愛知大会に向けて、チャイナ・パワーが爆発する。
中国・上海から来た快腕が、ジャパニーズドリームを実現しようとしている。中部大第一・朱に対するプロのスカウト評価は日増しに高まるばかり。まだ伸び続けているという184センチの長身。ストレートは現在、最速144キロでこちらもアップしている。
西武が高校入学直後からマークしており、投手としての才能だけでなく、50メートル走6秒1の俊足も魅力。
巨人、横浜などはパワフルな打撃を買って、野手として評価している。争奪戦には熱が入っており、高校生ドラフト上位指名は確実な情勢だ。
料理人の父親の仕事の関係で、中国・上海市から11歳のときに来日した。ともにバレーボールの選手だった両親の血を受け継ぎ、小さいころからスポーツ万能だったが、日本で野球と出会い、のめりこんだ。
「水泳やバスケットなどもともと、体を動かすのが好きでした。小学校6年でリトルリーグに入って野球の楽しさを知りました。速い球を投げたり、ボールを遠くに飛ばすことが楽しかった」
中学時代、再び仕事で中国へ戻った父親とともに帰国する話が持ち上がったが、「日本の高校で野球を続けたい」と両親に懇願し、母親が日本に残る形で中部大第一へ進学。メキメキと力をつけ、2年春からエースとして活躍している。
今ではすっかり日本の生活になじんだ。好物はうなぎ。高校で寮生活を始めてから1度も中国へ帰国してないせいか、最近は中国語が分からなくなってきてるという。
「書く、読むことはできても、聞き取れなくなってます」と朱は笑う。目標は日本でプロ野球の選手になること。そのためにも、甲子園に出場し、全国へその存在をアピールしなければならない。
春の県大会は大府に3−4で初戦敗退したが、朱は「あの時は力んで制球が悪かったけど、今は克服できました。小学生の時から対戦している堂上と対戦して絶対に抑えたい」とライバル心を燃やす朱。約3週間後に迫った最後の戦いにピタリと照準を合わせている。
6月17日
スポニチ
(義家ファンさん
情報提供)
スカウト会議

西武が埼玉・所沢市内の球団事務所で今年1回目のスカウト会議を行い、希望枠での獲得を狙う東京ガス・木村雄太投手ら、約50選手をリストアップした。
6月10日
スポニチ
青学大・高市 12回完投

調子が悪くても、援護が少なくても勝利に導くのがエースの仕事。青学大の大黒柱、高市が12回完投でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
「リーグ戦の疲れはなかったけど腕がいつもより振れてなかった。(自己採点は)30点くらい」
まず反省の言葉が口をついたように本来の出来ではなかった。
生命線の制球が微妙に乱れて7回まで2失点。1点リードの9回には味方の拙守で同点に追いつかれた。それでも崩れないところが高市の強さ。延長に入ってからの3回で5三振を奪い流れを引き寄せた。
その奮投に円谷主将が応えた。昨春リーグ戦は首位打者獲得も選手権直前に左上腕部を骨折。悔しい思いを抱き続けただけに「去年の分も絶対勝たないといけないと思っていた」とサヨナラ2塁打に胸を張った。
チームはこれで選手権無傷の17連勝だ。昨年4連投して日本一に導いた高市は言う。「去年は自分たちが3年生で優勝しているし、自分たちの代で連勝を止めるわけにはいかない。我慢して投げていけば結果は出ると思う」。今年も頂点に立つまでマウンドを守り続ける。


◆西武 鈴木スカウト部長
 投球術は相変わらず素晴らしい。球速ももっと出てくると思う。強いチームで経験しているから、プロでも早く(1軍に)出てこれる選手。


◆巨人 山下スカウト部長
 変化球の切れも制球も大学トップクラス。東北学院大・岸や近大・大隣とはタイプが違うけど投球がうまい。

◆横浜 荒井スカウト部長
 きょうは調子が悪いけど、それでもしぶとい。スタミナも豊富だし精神面でのたくましさも持っているのが魅力。
6月7日
報知
東北学院大・岸孝之が151`も初戦敗退

悔しさがこみあげた。ゲームセットの瞬間を岸はベンチから見届けた。帽子のつばで目元を隠し、口は真一文字に結ばれていた。
圧巻の立ち上がりだった。初回は140`台後半の直球を連発し3者三振。しかし、2回以降はガクンと球威が落ちた。「簡単にストライクを取りにいってしまった」。3回には直球を狙い打たれ3ランを浴びた。7回にも145`を左翼席に運ばれ、「記憶にない」という1試合2被弾。この回でマウンドを降りた。
高校時代は縁がなく、大学4年目にして初めてつかんだ全国の舞台は、7回139球で幕を閉じた。
「調子は良くなかった。緊張しました。全国の感想?よく覚えていない」 いつも通り淡々と話した。
それでも11Kを奪い、6回には自己最速を更新する151`も記録。
希望枠での獲得を目指す楽天・山下編成本部長、日本ハム・高田GMら、集まった日米14球団のスカウトの前で、ポテンシャルの高さは十分に見せつけた。
巨人・山下スカウト部長は「キレはいいものがある。タイプは西口(西武)に似ているが、大学時代の比較では上」と最大級の賛辞を贈った。
仙台六大学リーグで東北福祉大の35連覇を阻止。62回 2/3を投げて防御率1.13でMVPを受賞。
しかし今季の最大目標だった「打倒 福祉大」を果たしたことで、モチベーションの維持が難しかった。「下がることはないが、向かっていく気持ちが足りなかった」と岸。
「プレッシャーはあった。でもそれ(期待)に応えられなかったのが悔しい」西のドラフト候補・近大の大隣憲司との対決を前に快速右腕は神宮を去った。

●即戦力候補
日本ハム・高田GM「投手らしい体形だし、腕も振れている。即戦力の候補として考えている。希望枠でないと取れないだろう」
●今後もマーク
楽天・山下編成本部長 「いい投手だね。これからも担当スカウトにマークさせる」
●素材一級品
ロッテ・井辺スカウト 「スライダーだけでなくほかの変化球もいい。素材は一級品」
●空振り取れる
中日・中田スカウト部長 「腕の振りがしなやかでいい。空振りが取れるのが魅力。セットポジションでの投球がもっと良くなればさらに伸びる」
●欲しい1人
西武・鈴木スカウト部長 「真っすぐもスライダーもいい。うちの西口に似ていてボールに切れがある。欲しい選手の1人だね」
6月2日
報知
高岡商のプロ注目右腕・堀岡直希V2宣言

昨秋優勝し、センバツにも出場した高岡商は、春の富山大会も危なげなく制した。
原動力は最速146`の直球を武器にする堀岡直希だ。
プロのスカウトたちも注目し始めた184センチの右腕が、2連覇を誓った。未完の大器・堀岡がその真価を見せ始めた。長身から投げ下ろす速球は、力強く打者の手元で伸びる。「だんだんスピードが出るようになったけど、コントロールはまだまだ」と本人は謙虚だが、春の県大会決勝は礪波工に4安打1失点の完投勝利。格の違いを見せつけた。
昨春の北信越大会。2回戦の佐久長聖戦で好投。そこで自信をつけて背番号1の細川貴生とともに投手陣の柱に。夏、秋と富山を連覇した。その勢いで昨秋の北信越を制して、明治神宮大会では日本一2連覇中の駒大苫小牧戦に好投、センバツでは甲子園で先発した。
飛躍のきっかけをつかんだ1年前に対し、今回は「夏につながる収穫のあるものにしたい」と意気込む。宮袋監督は「体に力がついたし、暖かくなって体がきれてきたので球が速くなったのでは。ただ、まだ下半身を全然使えてない」とあえて厳しい評価を本格派右腕に下す。
だが裏を返せば、184センチ、72キロの細い体で、フォームも改善の余地がありながら、146`のスピードボールを投げられる逸材ということだ。プロのスカウトたちも将来性の高さに口をそろえる。「とにかくチームに貢献して勝てればいいですね」と堀岡。北信越V2を果たし、最後の夏に向かう。

日本ハム・大渕スカウト
 「あの身長から低めに投げ下ろす真っすぐは魅力。フォームもトップを作ってからしっかり腕を振り下ろせている」
西武・前田スカウト
 「センバツよりかなりステップアップしている。直球に力が出てきた。ドラフトの対象になるのは間違いないです」

阪神・北村スカウト
 「僕は高く評価してます。とにかく春からの成長率がすごい。球速もあと5〜6`は速くなる。すごい投手になると思います」
ロッテ・山下スカウト
 「まだ未完成で、線が細いのに球が速い。未知の力を感じます。素材的にはいいですね」
5月22日
報知
1安打完封!東北学院大35季ぶりV…仙台六大学野球

最後は一番自信のあるボールに決めていた。9回2死、東北学院大・岸の投げた148キロの直球に押された飛球が三塁手・杉田淳吾(4年)のグラブに収まる。両手を広げ、駆け寄るナインを迎える岸。「昨日から緊張していた。先制点を取ってくれて楽になりました。最高です」5回まで無安打、三塁を踏ませない投球で優勝に導いた。
最終学年になる今年“打倒・福祉大”を意識した。岸もオフには自費でトレーニングジムに通い万全を期してきた。前節の東北福祉大戦では3連投で合計322球を投げ勝ち点に貢献。中5日となったこの試合でも最高149キロを記録した。菅井徳雄監督(49)も「体幹が強くなった。軸がぶれないし、連投もきくようになった」と成長に目を細めた。今季は62回2/3を投げ92奪三振のリーグ新記録を達成。奪三振率は13・2個、防御率も1・15とフル回転した。
リーグ戦が進むにつれ、プロからの注目も熱気を帯びてきた。開幕戦にも日米12球団20人のスカウトが集まったが、5月13日の東北福祉大戦には日米13球団、40人のスカウト人が集結。
この日も巨人、
西武、楽天など5球団のスカウトが熱視線。
巨人・大森スカウトは「体は細いけど強さがあるから終盤でも球速が落ちない。次代のエースを担える逸材」と絶賛した。
6月6日からはチーム24年ぶりの全日本大学選手権に臨む。高校時代、甲子園とは縁のなかった岸は生まれて初めて全国大会に出場する。「すごい人たちがいっぱいいてその人たちを抑えられたら気持ちいいだろうなあ。(近大の)大隣君と投げ合ってみたいですね」とドラフト候補左腕との対決に思いをはせる。みちのくの快速右腕がついに全国デビューを果たす。
5月16日
デイリー
日米13球団スカウト熱視線 埼玉鷲宮・増渕竜2失点完投

今秋ドラフトの目玉・鷲宮(埼玉)の増渕竜義投手が、強打の東海大相模相手に2安打2失点の完投勝利で、チームを8強に導いた。
高校生1巡目指名が確実な右腕の登板に、楽天を除く11球団とマリナーズ、メッツを含む13球団40人のスカウトが集結。
サイドから繰り出す直球は、自己最速に1キロ及ばなかったが146`を記録した。
西武・鈴木スカウト部長は「間違いなく全国の(上位)何人かに入る。けん制もうまいし言うことない」と絶賛だった
5月14日
日刊
東北福祉大が東北学院大・岸攻略6点

岸は日米13球団のスカウト陣が見守る中、自己最速タイの148キロをマークしたが、10安打を許し7回で降板した。
時間の経過とともに、岸の悔しさは倍増した。「何とも言えないです。調子は悪くなかった。打たれて点を取られた自分の責任なので、みんなに申し訳ない…」と声を絞り出した。
最強のライバルを倒すため、完封しか頭になかった。気合ばかりが空回りして、7回まで今季ワーストの10安打6失点。不運な当たりも多く「なんでですかね」と消化不良に終わった。
風雨に寒さ、悪条件の中でも内容は期待を裏切らなかった。1回に自己最速タイの148キロを計測。2番狩野を高めの直球で空振り三振にとった勝負球は速さもキレも抜群だった。細身の腕をしならせて、ブレーキのあるスライダーで6三振を奪った。
ネット裏には日米13球団、約40人のスカウトが詰めかけた。各球団幹部クラスも見守るなか、全国常連の東北福祉大にどんな投球ができるか、真価を問われる一戦だった。
中日の中田スカウト部長は「相手が強くても素晴らしい能力を見せてくれた。希望枠の争奪戦になるでしょう」と太鼓判。負けても、高い評価に変わりはなかった。どうしても先手が欲しかった初戦でつまずいた岸は「次は勝つしかない。いつでもいける準備をしておきます」と最後はようやく気持ちを切り替えた。もう後がない。王者に雪辱すべく、今日14日は連投覚悟で勝ちにこだわる。

日本ハム山田ディレクター「条件の良くない中でも、常にボールのスピードが出ている」
西武鈴木スカウト部長「本当にいい投手。(西武)西崎と西口に似ているね」
ロッテ井辺スカウト「強気に内角を突ける。高い評価は(バレンタイン監督に)報告する」
楽天上岡スカウト「即戦力として十分いける素材」
巨人末次スカウト「体の力を抜いて、いいボールを投げていた」
阪神菊地スカウト「最高の素材だ。希望枠の争奪戦になる」
横浜荒井スカウト部長「昨年に比べ、下半身がどっしりしている。軸が安定してブレない」
5月6日
日刊
東北学院大・岸が今季初失点

今季2戦32奪三振の岸が相手の鋭いスイングに苦しんだ。追い込んでもファウルで粘られ、空振りが奪えない。結局5奪三振にとどまった。5回表の失点は、昨年9月26日の秋季リーグ東北工大戦の7回以来、実に22イニングぶり。「構えたところにボールがいかなかった。よく2点で抑えられた」と肩を落とした。
体調は良くなかった。3回以降「ちょっと熱くて」と毎回ベンチに戻ると首筋をアイシングした。菅井徳雄監督(49)は「久々にこういう岸を見た。熱があるような顔をしていたが、それも言い訳。健康管理ができていないということ」と厳しい表情だった。
それでも日米7球団のスカウトが見守る中、最速146キロのストレートで要所を締めた。
視察した
西武水沢スカウトは「(西武)西口と西崎さんに似ている。体にバネがあるし、センスもいい」、楽天上岡スカウトも「1球1球気を使って投げていた。しっかり組み立てている」と高い評価は変わらない。
リーグ制覇を目標としている岸にとって、13日の東北福祉大戦を無敗のまま迎えたかった。それだけに痛い敗戦だが「明日(仙台大に)勝って(1勝1敗の場合)8日も先発できるように調整する。今度は打たせない」と再戦を熱望した。
5月5日
報知
小松工のプロ注目右腕・北篤 巨人、西武など4球団のスカウトの前で結果残せず

注目の右腕・北は金沢の強力打線の前に散った。
先発・松下豊紀の後を受けて、1点を先制された3回1死二塁からマウンドへ。このピンチは最速143`の直球でねじ伏せたが、5回に球が浮いたところを狙い打たれて3失点。
「調子は悪くなかったんですが・・・」と肩を落とした。左打者が多い金沢に北ではなく左腕の松下が先発。途中から北へ。春先から試して三重海星や敦賀気比も破った必勝パターンで臨んだが、3回途中という予定より早い交代が微妙に背番号1のリズムに影響したのかもしれない。得意の打撃でも4打数1安打。
巨人、
西武、阪神、オリックスの4球団6人のスカウトの前で結果を残せなかった。
だが
西武・前田スカウトは「連投ということもあるし、追い続けてみたいと思ってます」と素質を高く評価。「夏までにコースに投げ分けるコントロールをつけたい」と北は前を向いた。
5月4日
日刊
小松工・北篤にプロのスカウトが9球団

漂わせているオーラが違っていた。マウンドで、打席で小松工・北が光輝く。
常時130`後半は出ていた力強い直球に切れ味鋭い変化球で三振の山を築くと、打撃でも見せた。3回に中越え三塁打を放って勢いに乗ると、6回には左翼への二塁打で二打点。投打で超高校級のプレーを見せスカウト陣をうならせた。
「一本出て楽になりました」湿っていた打撃でも当たりが戻り、ほっとした表情を見せた。初回から小松工のペースだった。いきなり大西翔吾が左翼に先頭打者本塁打。先制点で気が楽になった北は1点も許さずに7回を投げきった。自らの2本の長打などで着実に追加点を奪っていた小松工は、余裕の試合運びで7回コールド勝ちした。
まさに大黒柱として勝利に貢献。だが春先には打撃の調子を落としていた。県内外にその名が知れ渡りすぎて勝負してもらえず、外角ばかり攻められた。まともに打たせてもらえないフラストレーションから打撃フォームも崩れていた。だがこの試合で柔らかく懐の深いスイングも復活し、本来の力を取り戻した。
課題だったパワーもついてきている。冬場の走り込みと筋トレで、75キロだった体重も80キロの大台に乗った。下半身も一回り大きくなり、直球の威力も増してきた。
快勝でベスト8に進んだ。だが次に控えるのは強豪・金沢。気が抜けない相手だが「どことやろうが自分らの野球をやるだけです」と背番号1は力強く言い切った。

ソフトバンク・山崎スカウト「打撃は前より力がついてきた。投球も力を抜くところが分かっている」
阪神・北村スカウト「リストが柔らかい打撃をする。投手としても球は速いが、自分は野手として高評価」
オリックス・安達スカウト「いい選手だね。打っても投げても。打撃センスはイチロー級じゃないかな」
西武・前田スカウト「秋より体が大きくなっている。球持ちがいいし、僕は投手として見ています」
ロッテ・山下スカウト「うちの福浦みたいなタイプ。安打製造器の素質はあるが長打力は福浦より上」
横浜・堀井スカウト「投げるのも打つのも柔らかい。素材としては抜群。鍛えればもっと力強くなる」
5月1日
スポニチ
城東工・山田、3Kだ0封 春季高校野球大阪府大会

MAX145キロのドラフト候補右腕・山田が7回から登板した。2安打を許したが3三振を奪い3イニングを0。この日と同じ形のリリーフをこなした前日29日の大正戦でも無失点だった。
「疲れはないけどストレートが悪かった」とMAX139キロ止まりだった直球への不満を口にした。
グラウンドへは巨人、
西武、楽天のスカウトが足を運んだ。
巨人・益田スカウトは「体の強さがあるし、腕も振れている。荒削りだけど魅力があふれている」と高評価していた。
4月30日
日刊

(???さん
情報提供)
大産大付内田、走力もアピール/高校野球

投打でプロの注目を集める大産大付内田雄大(3年)が走力もアピールした。
「4番左翼」で先発出場。6回裏1死一、三塁で相手捕手が一塁にけん制すると、一瞬のスキを突いて、本塁を陥れた。3回には左中間を破る二塁打を放ち、高校通算30本塁打の片鱗を見せた。「スキがあれば、走るつもりだった。今年になって、打球が右方向に飛ぶようになった」。

観戦した西武・鈴木スカウト部長は「足も速いし、身体能力は全国でも上位だ」と絶賛した。
4月18日
スポニチ
阪南大・彦田 「疲れ出た」

MAX146`を誇るドラフト候補右腕・彦田にとって悲喜こもごもの今季初先発だった。
カットボールを操り5回まで9奪三振。しかし6回以降は奪三振がなく、8回2失点で降板した。球速も139`止まり。
「5回まではよかった。疲れが出た」。
9日の初登板、和歌山大戦では、7回からの3回を無失点も、まだ本調子ではない。
西武・鈴木照スカウトは「下半身が使えるようになれば、もっと安定した投球ができる」と話していた。
4月15日
スポニチ
黒沢 悔しいKO

今秋のドラフト候補、黒沢が3戦目でつまずいた。
先頭の酒井にいきなり左中間二塁打を喫するなど4失点。結局1回2/3で5失点降板となった。
「体調は問題ない。自分の責任。チームに申し訳ない」。
ネット裏には5球団のスカウトが集結。

西武・鈴木照スカウトは「腕の振りが変化球も直球も同じで打ちにくい」と言えば、中日・米村スカウトも「こんなもんじゃない」と評価を下げなかった。
4月4日
報知
島田商が仁藤拓馬5回8K&満塁弾で圧勝

プロ注目右腕の島田商・仁藤拓馬が今季公式戦初戦で5回を投げて、4連続を含む8三振と剛腕ぶりを見せた。
打っても高校初アーチとなる満塁弾を放ち、投打の活躍で静岡東に11−1の5回コールド勝ち。
プロ注目右腕は立ちはだかった。島商の仁藤が悪条件にも、非凡さを見せつけた。「向かい風で直球の伸びがいまひとつだった」。
今春、常葉菊川戦でマークした143`に届かなかったものの、この日の最速で139`を計測。
ネット裏に陣取ったスカウト陣をうならせた。「ちょっと緊張した」という最終学年の公式戦初戦。右から左へ吹く強風に何度もバランスを失いかけた。だが、ひと冬越えて“逆境”をプラスに転化する力を身につけた。「向かい風では、変化球が切れるから」もうひとつの武器であるスライダーを多投して5回で8個の三振を奪った。
打っては、高校入学して初本塁打が満塁弾。高々と上がった打球は風に乗って左中間スタンドへ入った。「ピッチングでは風で泣かされて、打では助けられました」打者11人で一挙に8点を奪うビッグイニングを演出。
前日の雨で、3、4日と連戦になっただけに、5回コールドで球数は64球と省エネできたことはうれしい誤算だった。
まだ内容には満足していない。「きょうは30点。コントロールがもうひとつだった」。
センバツをテレビ観戦して全国で勝つには制球力の重要性を痛感。「直球でコーナーをついていけるようにしたい」仁藤がさらなるスケールアップを図る。

日本ハム・今成スカウト 「この風で139。無風なら140は楽に出てるでしょ。スライダーもいい。カウントを取るのと決めにいくのとふたつあるし、強弱もつけている。(ひと冬越えて)下半身もしっかりしてきた」

ロッテ・井辺スカウト「ヒジの使い方が柔らかい。腕が遅れて出てくるのもいいね。当然、夏までマークするよ」

西武・長谷川スカウト「楽しみだね。ただ、きょうは風が強すぎる。体に力があるし、高校生の上位ランク。久しぶりに静岡からレベルの高い投手が出てきたんじゃない」
3月25日
日刊
八重山商工 大嶺17K

日本最南端の高校球児が甲子園で跳ねた! 石垣島にある八重山商工が、初の甲子園1勝をつかんだ。
右肩痛から復活したエース大嶺祐太が、先発全員から毎回の17三振を奪う快投、打線も10安打で5点を奪った。
アルプススタンドには、約1600キロ離れた石垣島などから約6000人の大応援団が駆け付け歓喜。高校野球史に刻んだ小さな島の、大きな大きな1勝だ。
最後は113キロのカーブで見逃しに仕留めた。毎回、17個目の三振だ。
「今までの勝ちの中で1番うれしい」。1600キロ離れた石垣島からやってきた少年が、マウンドで大きく叫んだ。
島の球児たちが、いきなり大観衆の目をくぎ付けにした。先頭打者を140キロの直球で空振り三振に斬ると、2四球2盗塁を許しながらも3三振で抑える。
「後ろに(仲間の投手が)2人いるので思い切っていった」。自己最速の145キロに迫る144キロを出した直球を主体に、3回1死までアウトすべてを5連続を含む7三振だ。
公式戦1年ぶり先発だったエースだけではない。チームの仲間が躍動する。3番金城長靖は、初回に左翼ポールを直撃する大会1号の先制ソロ本塁打。直球狙いに絞った高岡商打線に1点差に詰め寄られた5回には、2死満塁のピンチに中前に運ばれたが、三塁ベースを踏み忘れた二塁走者を、野手が冷静に見ていてアピールプレーで(記録はセンターゴロ)アウトにした。「あれで『まだ勝っているんだ』と気持ちを切り替えられた」。チームの半数以上が小学時代から同じチームでプレーしたチームワークに支えられ、後半はリズムを取り戻した。感謝の投球だった。
伊志嶺吉盛監督(52)が創設した少年野球の八島マリンズ、八重山ポニーズの主力として中学時代には世界3位を経験したが、家庭の事情で八重山商工には定時制で入学。監督が市から委託されたゴミ収集の仕事を手伝った。仲間と一緒の朝練習を除いて1人で練習する毎日。「(そのころは)野球をやめてサッカーをしたいと言っていた」と親代わりの祖父武弘さん(67)は振り返る。全日制に移る直前の昨年3月には右肩を痛め、昨年10月まで投球はできなかった。それでも7カ月ぶりの公式戦だった昨秋の九州大会では3試合で9イニング被安打1無失点の快投。そして甲子園でも。
伊志嶺監督は「昨春から完投もなかったのに…野球の神様が助けてくれた」と口を開いた。アルプススタンドは、石垣島から定期便のほか、2機の臨時便などで駆けつけた島民を含め、約6000人の大応援団となった。大舞台でも躍動する島の子らに、沖縄独特の指笛などで大声援を送った。大嶺は「石垣にいるのと変わらなかった。少年野球のころから強いチームでやっていたので絶対に負けないと思ったが、心強かった」といった。瞳が輝いた。
漁師の祖父に育てられ、石垣の海で泳ぐことが遊びだった少年が、後援会を通じて遠征費などを援助してくれた4万7000人の島民とチームメートに贈った恩返しの1勝でもあった。

阪神池之上スカウト「あれだけ三振が取れるというのは、力強さがあるから。序盤は打球が前に飛ばなかった。日本の最南端に逸材がいるのは間違いない」

ヤクルト小田スカウト部長 今年の高校生ドラフトで間違いなく1位クラスだね。腕の振りと体のバランスがいいから、投げ方もいいね。将来性も十分にある。

日本ハム山田ディレクター 上背、腕の振りの速さなど投手として大成する資質を持っている。変化球の切れ、コントロールもばらつきがないし、今年の高校生の中ではトップクラス。昨秋の九州大会よりも力強さが増した。

西武鈴木スカウト部長 「力強い投手。ソフトバンクの新垣にタイプは似ている。今秋のドラフトでも注目されるんじゃないかな」

巨人武田スカウト「リストの強さを感じた。直球もスライダーもキレがいいね。まだ故障明けだから、これからどんどん良くなる。高校生右腕では全国でトップクラスだろう」
3月1日
デイリー
コイ人は“和製ランディ”木村

広島が28日、広島市内の球団事務所でスカウト会議を行い、今秋の大学・社会人ドラフト希望入団枠候補として東京ガス・木村雄太投手(20)をリストアップした。
189センチの長身から投げ込む最速143キロ左腕で、広島は秋田経法大付時代に1巡目での獲得を目指した。
西武、巨人、横浜などと争奪戦が予想されるが、3年越しの“恋人”に再アタックする。
育成に主眼を置くカープは例年、高校生を中心に指名するが、今年は高校生の層が薄く、大学・社会人ドラフトで希望入団枠を視野に戦略を練っている。「高校生はひと冬で変わる」(苑田スカウト部長)と、最終決定には至ってないが、行使となれば02年の永川(当時は自由枠)以来となる。
その筆頭候補として秋田経法大付時代から追い続ける“恋人”が挙がった。木村は、最速143キロながら、189センチの上背からくる威圧感、角度のある直球が何よりの武器の左腕だ。
「阪神の能見、巨人の内海のように球が速くてキレで勝負するタイプ。即戦力だけど、伸びしろもまだまだある」と、球団首脳は絶賛する。
“和製ランディ・ジョンソン”の異名を持つ左腕に、広島は03年、1巡目での獲得を目指したが、社会人希望が強く、振られた経緯がある。
東京ガスでも密着マークを続け、成長ぶりを見守った。
西武、巨人、横浜なども熱心に獲得に動いており、激しい争奪戦が予想されるが「プロへの意識は出てきているし、きっちりとしていきたい」(球団首脳)と、本気で再アタックする方向性を固めた。
3月の社会人野球東京大会、センバツ高校野球で見極めを行い、早ければ5月中旬に行うスカウト会議で希望枠の行使を決める。
3月1日
スポニチ
(???さん
情報提供)
広島ブラウン監督、東京ガスの左腕・木村獲りへ
和製ランディ・ジョンソン獲りだ。

広島は2月28日、広島市中区の球団事務所でスカウト会議を行い、1メートル89の長身左腕、東京ガス・木村雄太投手(20)の獲得を目指す方針を固めた。
木村は秋田経法大付時代、甲子園出場はないが長身からの力のある直球でスカウトの注目を集めた。広島は徹底マークを行い、1巡目指名を確約していたが本人が、社会人入りを表明した。
東京ガスに入ってからは体重が80キロから6キロアップ。昨年の都市対抗でNTT東日本の補強選手として1勝を挙げるなど着実に成長を遂げた。
現在では
西武、巨人、横浜も獲得を狙っている。
3月1日
報知
(ぽんちょさん
情報提供)
広島 東京ガス左腕・木村を獲得へ

広島が今秋の大学生・社会人ドラフトの希望入団枠候補として、東京ガス・木村雄太投手(20)をリストアップ。
28日、広島球場内の球団事務所で、松田元オーナー(54)も出席し今年初のスカウト会議を行い、大型左腕獲得へ動く方針を固めた。
木村は、189センチの長身から繰り出す最速146キロの直球に加え、カーブ、スライダー、フォークを操る逸材。
すでに、巨人、横浜、
西武も獲得に興味を示している。広島は、木村が秋田経法大付高に在籍していた3年前のドラフトでも、1巡目指名を検討したが、本人が社会人入りを希望していた。
1月14日
報知
(???さん
情報提供)
西武東京ガス・木村獲り

和製ランディー
西武が今秋の大学・社会人ドラフト希望入団枠の候補として、東京ガス・木村雄太投手(20)をリストアップしていることが13日、分かった。
“和製ランディー・ジョンソン”の異名を持つ即戦力左腕には巨人、横浜も獲得に興味を示しており、激しい争奪戦が展開されることになりそうだ。
甲子園経験はないが、189センチの長身から投げ込む威力のある直球は秋田経法大付時代からスカウトの熱視線を受けていた。
高校3年当時、広島がドラフト1巡目で獲得を目指したが、結局は社会人入り。それでも、昨年の都市対抗ではNTT東日本の補強選手として1勝を挙げるなど成長を続けている。
西武も高校時代から徹底マークを続けていただけに、木村は3年越しの“恋人”だ。
現在、西武は希望枠を行使するかどうか最終決定には至っていないが、球団関係者は「とても欲しい投手の一人。間違いなく希望枠で消える存在」と話している。
左腕の先発は帆足だけに頼っているチーム状況を考えれば、ぜひとも欲しい逸材だ。
東京ガスからは04年ドラフト3巡目で片岡が入団しておりパイプも太い。17日のスタッフ会議でスカウト陣が集結し、今後の方針を固めていく。
1月4日
サンスポ
(猫子猫さん
情報提供)
★中日、オリックス、西武と競合へ

堂上は間違いなく今年の高校生ナンバー1野手。
高校通算37本を放つアーチストには阪神のほか、父と実兄が在籍する中日、オリックス、西武なども獲得に意欲を見せている。
11月15日
報知
(増子焼さん
情報提供)
◆巨人スカウト「現時点でトップ」 駒大苫小牧・田中

各球団のスカウトの「田中評」は、連日の好投でグングン上昇している。
巨人・大森スカウトは「スライダーはプロで即、通用する。三振が取れるところがいい。今の段階で(リストの)トップとして推薦したい。夏まで密着マークしていきたい」と宣言した。
各スカウトに共通するのはスピードはもちろん、高速スライダーで空振りが取れるところだ。
ロッテ・井辺スカウトは「スライダーに角度があり、打者の手元で曲がる。今年のドラフトの1巡目にいてもおかしくない」と辻内(大阪桐蔭、巨人1巡目指名)ら豊作といわれた今年の3年生の中に入っても、そん色ないとした。
日本ハム・山田スカウトディレクターは「スライダーのモノが違う。その点は高校時代の松坂と共通点。今までは地元にはこだわった指名はしなかったけど、来年はこだわらないと」と獲得意思を表明した。
気持ちを前面に押し出した投球にも好感を示している。
西武・鈴木スカウト部長は「ストレート、スライダー、フォークどれもいい。来年、さらに期待感を持たせてくれる」と成長を見込んでいる。
11月10日
日刊
(???さん
情報提供)
駒苫田中が仕上がり順調/練習試合で5回無安打10K

初戦突破へ仕上がり順調。12日開幕する明治神宮大会に出場する駒大苫小牧のエース田中将大主将(2年)が完ぺきな試運転を見せた。
9日、関東の強豪・埼玉栄と練習試合で対戦。5回を2四球だけの無安打無得点、6連続を含む10奪三振の快投でチームを勝利に導いた。
1年前の練習試合では3−4と苦杯を喫した埼玉栄も今年は敵ではなかった。田中は「去年は負け投手になりましたが、今日は良かったと思います」と胸を張った。
変化球の制球力が抜群で、速球も150キロ近く出ていた。埼玉栄・戸栗和秀監督(41)は「力の差を見せつけられた。いやー、いい投手ですね」と脱帽した。
2月の徳之島キャンプから田中を追っかけている
西武水沢スカウトも姿を見せ「相変わらずいい。来年の争奪戦(ドラフト)はすごいでしょうね」と高い評価を下した。
田中は「甘い気持ちが残っている。緊張感を持続して本番に臨まないと」とカブトの緒を引き締めた。
9月5日
スポニチ
(もんじさん
情報提供)
前田(PL学園高)投打で活躍

前田が投打に存在感を示した。直球を磨くためスライダーを封印。約8割は直球で勝負した。被安打9も要所を抑え2失点。
「調子はよくなかった」と言いながら、1四球と制球面は問題なし。
4番に座った打撃では初回の先制打を含む4打数3安打3打点。「一応、4番なんでうれしい」とほおを緩ませた。
ネット裏には早くも阪神、西武、オリックスのスカウトが登場。
西武・鈴木照スカウトは「能力は非常に高い。来年のドラフト上位候補になる」と話した。


2005年ライオンズスカウト一覧

スカウト部長 鈴木 葉留彦
北海道・東北 水沢 英樹
北信越 前田 俊郎
関東・中部 岡村 隆則
関東・東海 長谷川 一夫
関西 鈴木 照雄
中国・四国 渡辺 智男
九州 奥薗 満


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